今日明日あたりから、インドは、「象の頭を持つ神様、ガネーシャ」のお祭り「Ganesh Chaturthi」が始まり、約10日間ほど続く。その間に起こる諸々については、機会があれば、別途記したい。
多様性の国インドを象徴する、数々の宗教。大多数のヒンドゥー教を筆頭に、イスラム教、キリスト教、スィク教、ジャイナ教、仏教、ゾロアスター教……と、それぞれの宗教がそれぞれの祝祭日を盛大に祝う。インドではクリスマスを除き、各宗教にまつわる祝日は、ほとんどが移動祝日。各宗教の「暦」に沿って、日程が決まるがゆえ、何年住んでも、混乱する。
毎年毎年記しているが、ただ一つ言えることがある。それは、これから年末にかけてのインド世界。通常は「週休3、4日モード」のところ、「週休4、5日モード」の世界に突入するということだ。しかも今年は、クリケットのワールドカップ(4年に一度)が開催される。
開幕は10月5日、決勝戦は11月19日という長丁場。今調べたところ、10月3日バンガロールで「ウォームアップ」的な試合も実施される模様。どんなに時代が流れても、どんなにさまざまなスポーツが盛んになってきても、クリケット人気は廃れていない。スケジューリングは「週休5、6日制」で組んでおくのが賢明だろう。
「仕事の合間に休む」のではなく、「休みの間に仕事をする」のだ。
さて、そんなインド世界にどっぷりと浸りつつ、わたしはといえば、Pleasure(喜び、楽しみ、光栄)と、Work(仕事)とが渾然一体となった日々を送っている。
先日からも記している通り、一昨日の土曜日は、「バンガロール補習授業校」(以下補習校)の中学生の国語の授業を担当した。異国の地においては、義務教育下にある生徒たちが100名を超えると、日本の文科省から教員が派遣されるなど、然るべき対応がなされるが、100名に満たない場合は、保護者の有志らが日本人学校の運営に携わる。なお、教科書は文科省から支給される。
バンガロールは確か2014年前後と、パンデミックの直前に「あと少しで100名!」の状況になったことがあるはずだが、ぎりぎりのところで生徒数が減るという状況になってきた。バンガロールに暮らす日本の子供たちは、平日は当地のインターナショナルスクールに通い、土曜日の午前中、希望する生徒だけが補習校に通う。
わたしはバンガロールに移って以来、補習校の歴代世話係の方々とご縁があった。特に、2008年の終わりに赴任された藤田夫妻(数カ月前にバンガロールへ遊びに来た)の尽力は印象に残っている。「バンガロール補習授業校」のホームページを立ち上げ、カナディアン・インターナショナルの一隅に教室を借りるなど、さまざまな交渉もされていた(現在はTRIOという学校)。
わたしは、2010年にも2回、国語の先生が休暇を取られていた際、代行教師をしたのだが、藤田夫妻に頼まれてのことだった。ちなみに今回は、補習校の運営側から日本人会のメールを通して代行教師の募集があったときに、手を挙げていたのだった。
なお、中学生は全員で5名。1クラスが1、2名ずつと少ないことから、授業というよりは、「語り合う」感じである。わずか2回だということもあり、本当の先生からは、「特別授業をしてください」と頼まれていたことから、自由にさせてもらうことにした。
とはいえ、それぞれの学年の教科書に目を通しておかねば、状況がつかめない。外出の帰路、お気に入りのブティックCinnamonのカフェにて予習。わたしが中学のころの教科書と比べて、格段に楽しい教科書だ。カラフルだし、編集、構成が、圧倒的に学習意欲をそそる……というようなことを書き始めると終わらない。
今回の経験に関しては、来週の授業が終わったあと、しっかりと記録を残しておきたいと思う。25年以上、ずっと心に在る「異国で子どもを育てるということ」というテーマについても改めて。
🌏大切な友人夫婦がバンガロールに! 思い出尽きず、語り続ける夜。
https://museindia.typepad.jp/2023/2023/06/jun.html
🌏異国で子どもを育てるということ/帰国子女との座談会動画/インド生活に有益な情報
https://museindia.typepad.jp/2021/2021/04/edumuse.html
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