◉Karayuki San: Hidden history of Japanese women enshrined in cemeteries across Asia (My talk starts around 5:30)
https://www.youtube.com/live/ZG19ZK-c6tY
インドの人たちに英語でプレゼンやトークを開始して、2年ほどになる。日本とインドの関係史を端緒に、茶道、テキスタイル、宗教やライフスタイル、日本の食生活、陶磁器の歴史、日本の伝統建築……とさまざまなテーマで語ってきた。
都度、新しい資料を準備する。この編集作業は手間がかかる分、楽しい。ついつい膨大になるのを、増やしては削り、増やしては削りを繰り返す。
わたしのプレゼンの資料は「写真が豊富な読み物」だ。「端的に、言葉少なくインパクトを!」というプレゼンテーションの王道からは逸脱した資料であることは重々承知。しかし、わたしが伝えようとしていることは、背景や具体的なエピソードなくしては、伝わらないものが大半だから、こうするよりほかにない。
多くの人に関心を持ってもらえればうれしいが、しかし量より質。わたしの発信に関心を持ち、深く知りたいと思ってくれる人たちの好奇心を満たす内容にしたい。ゆえに、プレゼンのあとは、希望される方に資料(Keynote で作成したものをpdfに変換)をシェアしている。復習したいときに役立つ。
さて、今回のテーマは「からゆきさん」。テーマが重いのに加え、今回はオンラインでのトークだ。録画されてYoutube上で公開されるため、そこそこプレッシャーも感じる。日本語では何度か実施してきたが、英語でのオンライン・プレゼンテーションは初めてのこと。それでなくても、英語力が怪しい身の上。聞き取りやすいよう、ゆっくり話そうと努めた。
あとで見直すと、自分でも「何(なん)、言いようと〜?」と突っ込みたくなる箇所が散見され、いやになる。精進せねばな。がんばろう。
あと、話している最中は、オーディエンス含め、自分自身の顔も見えない。しかし録画された動画には、右上に小さく自分の顔が現れている。しまった。自分の顔が公開されることを、すっかり忘れていた。昔から、話に力が入ると、鼻の穴が広がる自分。しばしば周囲の人たちに指摘されてきたものだ。相変わらずだ。
今後は、見た目も気をつけたい。
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からゆきさんの話は、ただ悲劇を取り上げただけではない。明治時代の背景。日本とインドの綿貿易。ジャムシェトジー・タタと渋沢栄一が結んだ「神戸=ボンベイ航路(日本郵船)」の話題。日蓮宗の藤井日達上人とマハトマ・ガンディー。ムンバイの日本山妙法寺と日本人墓地……と、多岐にわたって史実を語った。
そして、元からゆきさんながらも、ボンベイでマッサージパーラーを起業し、ガンディやネルーを顧客に尽力した「島木ヨシ」さんの人生が、このトークのひとつの軸になっている。
資料の一部をここにシェアしている。特に島木ヨシさんのことばは、ご一読していただきたい。
パンデミック時代に『インド・ライフスタイルセミナー』で語ったのち、Youtuberの眞代さんとも「からゆきさん」のテーマだけを取り上げて、日本語で語っている。ぜひともご覧いただければと思う。参考までに、以下、資料の一部と関連動画をシェアしておく。
【からゆきさんにも言及しているインド・ライフスタイルセミナー】
🇮🇳🇯🇵 パラレルワールドが共在するインドを紐解く③明治維新以降、日本とインドの近代交流史〈前編〉人物から辿る日印航路と綿貿易/からゆきさん/ムンバイ日本人墓地/日本山妙法寺
【眞代さんとのコラボレーション/前編・後編の2本】
🇮🇳🇯🇵「からゆきさん」を探る〈前編〉貧しい時代の日本。身を挺して海外で働いた女性たちの歴史を紐解く
🇮🇳🇯🇵「からゆきさん」を探る〈後編〉「からゆきさん」を経てボンベイでマッサージ店を起業。タフな女性の生き様に見る民間外交。誇り高き信念。
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