自分の人生経験を通して、学び得た事柄と、神々の教えとされる聖典や、先人らの知恵とが、合致して腑に落ちることが多くなった昨今。
若いときに買って目を通したときには、心に引っ掛からなかった漠然とした教え。今読み返せば「なるほど」と膝を打ち、大いに共感を覚える。つまりは、わたしがこれを書いたとしても、共感を覚える人は圧倒的に少ないだろう。
それでも、前回「人生はロールケーキ」に関心を寄せてくれた人がいたし、実際に福岡で同世代複数名に話したとき、強く共感してくれる人もいた。自分の心境を刻むためにも、改めて前回書きそびれたことも含め、メモにした。
「記憶の歪みと記憶の固執」(サルバドール・ダリ的な)や「記憶の上書きは不可能」といったキーワードについて、細かく説明したいところだが、ここでは割愛。
今回、日本のアマゾンで買い物をしているときに現れた書籍。この手のタイトルの本は、玉石混交につき、購入は控えているのだが、この本には何やら惹かれて注文した。
『心を浄化する奇跡の方法 言霊を活かした美しく豊かな人生 』
著者の森井啓二氏が獣医師でありホメオパシー医学の専門家であることが、関心をかきたてた。内容は極めて普遍的にわかりやすく、しかし「聖典」の真髄を紹介している。日本においては、宗教や精神世界に関する偏見も多々あることから、深く触れるつもりはないが、「心身の健康を保つ」ガイドとして、おすすめの一冊だ。
『バガヴァッド・ギーター』とは、インド二大叙事詩のひとつである『マハーバーラタ』の一部をなすヒンドゥー教の聖典の一つだ。「バガヴァッド・ギーター」とは「神の詩」を意味する。インド世界を理解するために、そして自分の精神を理解するためには必読の一冊だと、過去20年間、折に触れて、思い続けてきた。
しかしながら、何度も頓挫。歳月を重ねて読破できず、未消化のまま今日まで来ている。しかしながら、そろそろ時機が来たような気がして、昨夜、十数年前に購入していた『神の詩』を開いた。これは、サティヤ・サイババによる『バガヴァッド・ギーター』の教えがまとめられた分厚い本だ。
「……探求の輪はひとまわりして、はじめの場所に還ってくる……」
やはり人生はロールケーキ。
一昨年、夫とのビジネスを立ち上げた際に、Okaeri Venturesとしたことも、そのロゴの文字を「還」にしたことも、すべては必然だった。
さて、そろそろ、紐解くときが来たようだ。神の詩を。
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