アブ・シンベル大神殿へのドライヴを終えて夕暮れどき。灼熱の太陽が傾き始めたころ、オールド・カタラクトホテルにチェックインした。アガサ・クリスティが『ナイルに死す』を執筆した場所でもあり、古くから多くの著名人をゲストに迎えてきた。 1899年、英国の旅行会社が避寒地として建てられたリゾートがオールド・...
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途方もなく長い歳月、砂に埋もれ眠っていたアブ・シンベル大神殿の一部を見つけ、発掘の契機を作ったのはスイス人の東洋学者ヨハン・ルートヴィヒ・ブルクハルト。1813年のことだという。エジプトの大地は、インドの大地と同様、欧州列強の人々により、好き勝手に「発掘され(荒らされ)」、大小様々な大いなる遺産を「...
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乾いた大地を4時間ほど走り抜けた果てに、アブ・シンベルに到着した。ここには小さな空港もあるため、多くの人は空路を選ぶが、わたしたちは敢えてドライヴを選んだ。砂漠を突っ切ってたどり着きたいと思ったからだ。わたしは1992年にモンゴルを一人旅したが、その理由の一つは「広大無辺の砂漠(荒野)に身を置きたか...
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エジブトで迎える初めての朝。昨夜はフライトの遅れもあり、ホテルにチェックインしたあとは、シャワーを浴びて、すぐに寝た。ナイル川に浮かぶ島に立つホテルMovenpickには10時間足らずの滞在。7時にチェックアウトして、ガイド氏とともに車に乗り込む。 目的地は、エジプト最南端、スーダンとの国境にほど近...
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🌏1985年。初めて海を越えたあの夏から幾星霜。海外旅行誌を制作する仕事に携わり、旅の魅力に引き込まれ、公私に亘って海外を目指した20代。30代でニューヨークに移ってからも、旅する日々は続いた。 気がつけば、インドに移り、歳を重ね、もうあのころの「渇望するような」旅への好奇心は薄れてきたけれど。それ...
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土曜の夜。久しぶりにホワイトフィールドへ。バンガロール東部郊外の新興エリア。しばらく見ないうちにも、この界隈は開発著しく、初めて訪れた19年前の面影は皆無だ。 ニューヨークでの経験上(火災&911)、高層ビルディングは個人的に苦手なのだが、久しぶりに高い場所へ至ると、その眺めの良さに見入る。デカン高...
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10日前の旅の記録を、ようやく完了。日々、記しておきたい出来事があふれるインドの日常。溢れかえってオーヴァーフロー。1日2000文字程度で収まるわけもなく、毎日綴っても断片だ。このごろのわたしは、古代遺跡や寺院などへの関心が強まっている。ゆえに、間が空いてしまったが、この記録は残しておきたい。 2泊...
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「神がディテールに宿りすぎているシヴァ寺院」を訪れたあと、リゾートに戻る道中にあるべルール(Belur)という町に立ち寄る。ここには、2023年、ユネスコ世界遺産に指定されたばかりのチェナケシェヴァ寺院(Chennakeshava Temple)があるのだ。インドには、ユネスコ世界遺産に指定されてい...
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ミーティングを終え、遅いランチをすませたわたしたちは、陽が傾き始めた午後4時ごろ、リゾートを出る。目的地は、Archanaの勧めてくれた2つの寺院。そのうちのひとつは出発前、リゾート界隈の見どころを調べてた時に目にしていた。しかし、記事を一瞥するだけでは、なにがどう、大切な場所なのかピンとこない。遍...
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単なる「女友達との小旅行」とは異なる、YPOフォーラムメイトとの旅。2泊3日の短期間ながらも、毎月恒例のミーティングを実施する。旅をすることで、お互いをより深く知り合い、結束を強めることも目的だ。 全メンバー9名が揃うのが理想的だが、みなそれぞれのライフがあり、100%参加は難しい。ともあれ、実質1...
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太陽光を受けて熱い岩盤の上に設けられた700段余りの階段。日差しが照りつける中、素足で熱を受け止めつつ、息を切らして登った果てに、目に飛び込んできたバーフバリ像。全長17メートルの巨大な石像を見た瞬間に覚えた違和感は、その真新しさが理由だった。 「本当に、1000年以上も前に作られたの?」と疑念が脳...
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昨日の夕方、2泊3日の旅から戻ってきた。そもそもが濃い女子(女史)旅であるのに加え、都合4つの寺院を訪れ、情報過多で未消化だ。昨夜は11時にベッドへ入った。途中何度か目覚めたが、最後に起きたのは9時過ぎ。なんと10時間も爆睡していた。若々しい! その後、セラピストに来てもらいマッサージを受け、身体は...
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