インド生活も2年目に突入した。
今年は濃かった。しかし、去年のジャーナル(スケジュールノート)を見て、今年よりも、去年の濃さに、我がことながら、感嘆した。
ワシントンDCに住んでいた我々が、インド移住の一環として、ロンドンへ行ったり、インドへ下見に来たり、国内をあちこち巡ったり、カリフォルニアに一時移住したり、おまけに日本へ帰国して、母を青空のカリフォルニアに招いたり。
1月:ニューヨーク
2月:カリフォルニア、フィラデルフィア
3月:インド
4月:ロンドン
5月:シカゴ、フィラデルフィア、引っ越し荷造り、ニューヨーク
6月:ワシントンDCからカリフォルニアまで大陸横断ドライヴ
8月:東京、福岡、母カリフォルニアへ
9月:インド
10月:移住準備
11月:インド移住
細かな旅行や移動、その他を含めると、本当に、濃い日々だった。一昨年まで遡れば、インド移住に向けて相当にエネルギーを費やしていることがわかる。
去年の今頃の、怒濤のような環境と、筆舌に尽くしがたい精神状態を省みる。なぜあそこまでエネルギーを使って、わざわざインドに移住をしたいと思ったのだか、最早よくわからない。
何しろ「主役」であるはずの夫が、結果的には厭がっていたというのに。
ことにカリフォルニア時代は、我々の人生にとって大いなる過渡期であり、「いちかばちか」に賭けるような思いで、決断をした。詳細を書きたいところだが、数年後、笑い話になるまでは、もう少し口を閉じておこう。
何しろ深夜にポリスが来る騒ぎもあったし。ふふふ。
何がふふふだ。
あの準備期間を思えば、この一年間は平穏だった。まだまだ、先のことは見えていないし、これからのことを単に楽観視しているわけではないけれど、インドに来てよかった。
今夜は、スジャータとラグヴァンとが遊びに来た。「インド移住一周年」を記念して、インド産(SULA)のスパークリングワインを開けた。
年を重ねるごとに、少しずつ、少しずつ、おいしくなってきている(気がする)インドのワインのように、わたしたちの暮らしも、少しずつ、少しずつ、味わい深く醸成させてゆきたいものである。