インド移住当初、暮らしていた場所の近く。
オープンしたばかりのティーハウスがあった。
インフィニティ。
一度、インタヴューをさせてもらったこともある。
オーナーのガウラヴと会うのは何年ぶりだろう。
一回り横に成長したけれど、笑顔はあのころと同じ。
ミュージシャンだった彼が、
マルワリ(インドのビジネスコミュニティ)一族の生まれ故、
実家の茶貿易の仕事を受けつぎ、
結果、この地にティーハウスを開き、
その後、お見合い結婚ですばらしい伴侶を得、
今は子供も4歳になり、すっかりお父さんの面影。
チャレンジ精神旺盛な彼らしく、
今は夫婦でベーカリー&スイーツを作り。
フィッシュ&チップスは美味で、
ダージリン、マスカテルのセカンドフラッシュも爽やかで、
マカロンもよくできていた。
がんばれ。
★十億分の一のインド:ガウラヴ・サリア/Infinitea経営(←Click!)
上記は昔のホームページの記事。本当はシリーズで続けたかったこの企画も頓挫したまま放置。今、読み返すに、懐かしく。ガウラヴが、若い。当時は「十億分の一」だったけれど、今は「十二億分の一」。わたしも、久しくインドに住んでいるのだということを、わたしも、確実に年を重ねているのだということを、実感する。
サロン・ド・ミューズのある日には、
タルトを焼くにも型を使わず。
20名を超えると、オーヴンぎりぎりのサイズで焼くのが効率的。
というわけで、シリコン製のクッキングシートに、
タルト生地を直接載せて、伸し、焼く。
ちょうどゲストが来るころに焼くと、
家中にいい香りが立ちこめて、
食べる前から、幸せのお裾分け。
タルト生地が冷めるころに、ティータイム。
夕べのうちに作っておいたカスタードクリームを塗る。
生クリームを泡立てて、塗る。
マンゴーも、イチゴもない今の時期。
見栄えは地味だし、廉価だし、あまり有り難みのないバナナ。
しかし年中、役立つフルーツだ。
なにしろ、インドのバナナはおいしいから。
いつもなら、ザクロなどで彩りを添えるが、
今日はもう、面倒だ。
たたたたたたた〜っとスライスをして、
ざざざざざざざ〜っと並べて、
ひたすらの、ひたすらの、バナナ・タルト。
義理の両親もサロン・ド・ミューズを見学。
歌を聴き、折り紙作りを眺め、お茶を共にし、
とても楽しんでいた。
月曜日にデリーからもどってきた今週。
あっというまに過ぎてしまって、今日はもう金曜日。
来週の『ジャパン・ハッバ(日本祭り)』に向けて、各チーム、絶賛準備中。
今年は、布、紙チームそれぞれに2つのテーブルを借りた。2つのテーブルで、商品を販売。もう2つのテーブルでは、おてだまや書道、折り紙などのデモンストレーションを行う予定。日本に関心を持ってくれる人たちと、楽しく交流を図れることを願って。
ちなみにミューズ・クリエイション。赤ちゃんのご同行はノープロブレムです。
本日、「スペシャルな指揮者」にご来訪いただいての、真剣な練習でありましたチーム歌。専門家のアドヴァイスはすばらしい。みなさんの潜在力がぐんぐん引き出される感じ。音楽の専門用語や詳しいことはほとんどわからないわたしだが、理論を理解したら歌に深みが出て、進化するのだなと実感した。勉強になりました!
本日のおやつはスコーン。ヴァレンタインズデーだから、というわけで、ハート型❤
先日、デリーで購入して来たおいしいジャム。ヒマラヤの麓で作られたビターオレンジのマーマレード。おいしいんです。生クリームとジャムを添えて、スコーンの味が引き立つ。
というわけで、かつて拙ブログに頻出していた元ローカルフード探検隊のU-KO隊員、バンガロールへ。確か2年前に帰任していたはずだけれど、やたらよく会っている気がする。
去年はたまたま彼らのインド旅のタイミングがよく、8月9日、「アルヴィンドの誕生日」に、サプライズで親子3人で来てくれた。
今回は、彼女が一人旅の途中。我が家に「自分の誕生日」に登場。
ちなみに彼女、バンガロールに到着した際、アルヴィンドと空港でばったりと会っていたらしく。昨年末の我が帰国時も、旅帰りの彼女とぎりぎりで会えるなど、否応なく縁がある我々。
せっかくのご縁なので、朝、近所のベイカリーでお誕生日ケーキを頼んでおいた。シンプルなデコレーションゆえ、花形の蠟燭(これは家にあったもの)が、なんだかピッタリ。
毎週金曜日は、ミューズ・クリエイションの活動日。
「サロン・ド・ミューズ」と称された拙宅にてメンバーが集い、
クリエイティヴで賑やかで、いい「気」に満ちあふれた時間を過ごす。
誰もが多かれ少なかれ、きっと日ごろ抱えているであろう、
インド生活の困ったあれこれ、あふれんばかりの「負」のネタを、
「笑い」に転じて、楽しく過ごしてもらいたいと願っている。
さて、昨日のサロン・ド・ミューズ。
ジャパン・ハッバの反省会&打ち上げ。
各自、ご自由に飲食物をお持ちくださいとお願いしておいた。
わたしも前日に、菓子の準備。
人気のカステラを、と思ったが、いつものオーガニック砂糖を切らしていた。
ファブインディアのオーガニック、ザラメ風砂糖で代用したら……。
いつものように膨らまず、なんだかふにゃり、しっとりと。
しかし、これは遠い昔、カステラ好きのアルヴィンドと、
ポルトガルのリスボンを旅したときに、
「カステラの起源のお菓子、パンデローを探そう!」と、
街の焼菓子屋を転々とした果てに見つけた、
そのパンデローの食感にそっくりであった。
これはこれで、旨い!
というわけで、これ、カステラではなくパンデロー。
そして手前は……。自分でも、やるな。と思う。
一つ一つ小さく焼くのが面倒で、ど〜んと2枚焼いてみました。
ダイナミック・サブレ。略して大サブレ。
各自、手でバリバリと割って食べるべし。
クルミや、ラム酒に浸したレーズンなども入って、風味豊かにさくさくと。
ビール持参の人あれば、せんべいスナック持参の人あり。
餃子あり、チャプチェあり、パジョンあり。
その傍らには手づくりムース……。
極めてハチャメチャな取り合わせ。
なんだかよくわからないが、午後3時からの小宴会。
ミューズ・クリエイションのメンバーも大活躍だった日本のお祭り。
このごろは、頻度高く、大切な思い出が増えている。
★ ★ ★
たとえ少々大変でも、
心に少し、躊躇があっても、
努めて動けば確実に、成果があって、
それを楽しめれば、よい思い出が増えて、
それらの思い出は心の温かな糧。確かな成果。
ややこしいことを考えず、あれこれ思い煩わず、
取り敢えず、一歩を踏み出して、
新たな扉を開いたならば、その先には、新たな景色が広がっている。
ともあれ、また一つ、いい思い出ができた。
月曜、火曜とデスクワークだった。
特に昨日は英語の授業もあったので、脳みそは煮詰まりぎみ。
今日は気分転換に買い物に出かけようと思った矢先、
ドライヴァーが体調不良で休みの知らせ。
わざわざタクシーを呼ぶほどの用事ではなく、
しかたない。久々に、台所の大掃除をして気分を変えよう。
食品のストックは最低限に。
不要なものは、すべて使用人にあげるなどして処分。
なるたけミニマムな暮らしを心がけていても、蓄積する。
容器がすてきだからと、
棚の上の方に飾るように置いていた一保堂のお煎茶。
いけない、賞味期限が切れる前に、飲もう。
片付けの7割を終えて、午後3時。
パッケージを空ければ、新緑を思わせる、しかし深い緑。
湯を注ぎ、しばし待つうちにも、茶葉は軽やかな緑に変化し、
窓からこぼれ落ちる太陽の光を受け止めたその色の、
麗しく、瑞々しいこと!
注いで飲めば、これまた、おいしいこと!
なんと丁寧に作られた、お茶であろうか。
こういう日本。愛すべき日本。
今朝は6時起きでラジオの収録だったこともあり、
なんだか眠たく、デスクワークもする気力が起こらず、
従ってはキッチンの片付けだったのだが、
すっきりと目覚めた思いだ。
このお茶をくれた友人のことを思いつつ、
元気にしてるかな……。
さて、よき午後を過ごそう。
今月のミューズ・クリエイション。
4名のメンバーが、インドを離れ、新しい場所へ。
その一方で昨日のサロン・ド・ミューズには、
新しい4人のメンバーも参加された。
人生のほんのわずかの期間、縁あって同じ異国の地に住む人々。
各々が持っているクリエイティヴな個性を出し合って、
楽しく活動ができる場。
いい「気」が満ちあふれている場所だなと、
こうして撮った写真を眺めながらも、そう思う。
チーム布に、新しいメンバーが加わった。彼女が持って来てくれた作品を見て、歓声があがる。他チームのメンバーも集まって、大賑わい。
ベイビーの参加もOKです。ゲストルームで気持ちよさそうにゴロゴロしてます。
こちらはチーム紙。ジャパン・ハッバを終えて、次のイヴェントまでしばらくあるので、今日は慈善団体訪問時の遊びのための、「魚釣りキット」を作成。
磁石をつけた釣り竿で、クリップをつけた魚介類を釣るこの遊び、とても人気があるのです。
チーム歌も練習中。チーム歌のメンバーが多くご帰任されるここ数カ月。一緒に歌を歌いたい方、大募集!
【おまけ】金曜日は、午前中に夕飯の下ごしらえ。お菓子を焼きつつ。夕飯も作る。これは毎度おなじみ茅乃舎の、「野菜だし」を使ったシチュー。この野菜だしとニルギリスのリッチミルクがあれば、あとは軽く塩胡椒でおいしいクリームシチューができるのだ。簡単だしヘルシーだし、本当に茅乃舎のだし、お勧めです!
夕べは、すさまじい雷雨だった。
雨音の激しさに何度も目が覚め、なかなか寝付けない。
うつらうつらしているときに、まるで爆撃のような轟音が響き渡り、
どこかで落雷。
雨音は一段と強くなり、しかし夫はすやすやと寝息を立てて眠っている。
朝の庭は、すっかり濡れて、今朝はあちこちで、道路が冠水していたことだろう。
ミューズ・クリエイションの活動を開始して2年。
わたしがメンバーと会うのは基本的に金曜日、サロン・ド・ミューズの日だけ。
他の日は、たいてい一人での行動である。
ミューズ・クリエイション結成以前と、ほとんど変わらぬ日常。
そんな日々にあって、今週は水曜、木曜と、連日、メンバーとお出かけである。
水曜日は、前回の記録にあるサリーツアー。
木曜日は、チーム歌の「お別れ会恒例カラオケランチ」。
なにしろ主には駐在員夫人で構成されているメンバー。
人々の入れ替わりが激しく、各チームごとにお別れ会が開催される。
わたしは一応、運営者ということもあり、
各チームのお別れ会には声をかけてもらえるのだ。
今回は、初代メンバーも含め、2人のお別れ。
バンガロールの老舗日本料理店「播磨」にあるカラオケルーム。
そこで、昼間から、壮絶なショーが展開されるのである。
どんなにメンバーが入れ替わっても、
概ね、賑やかで声が大きい人に欠かないチーム歌のメンバー。
「防音効果のある部屋で、本当によかった」
と思わずにはいられない、毎度激しい、騒ぎである。
いったい何を歌い、何をしたら、こうなるのか。
説明なしにはわからない情景だ。
記念に載せておきたい写真がたいそうあるのだが、
あまりにもすさまじく、全世界に流出させるのはまずい。
一応、ぎりぎりのところで。
帰任する初代メンバーが、別れに因んだ「替え歌」を考えて披露してくれ、
それを聞きながら、涙していたかと思えば、暴走……。
疲労困憊で帰宅して、夜は4人分の夕食の準備。
義理の両親がデリーから来訪し、一緒に食事をするのだ。
最初の一週間は、バンガロールクラブに滞在するが、来週末は我が家へ。
「嫁する週末」がやってくる。
そして今日は、サロン・ド・ミューズ。
久しぶりにレモンタルトを焼く。
これは、ニューヨークはSOHOにある、
ONCE UPON A TARTのレシピブックを参考にしている。
先週、多めに作って冷凍しておいたタルト生地を解凍し、
レモン汁、生クリーム、砂糖、卵で液を作って流し込み焼くだけ。
今週は、夫の分もしっかり確保!
夫はといえば、午前中、診療所へ行かねばならず、午後からの出社。
弁当を持って行けば? というのに、「家で食べる」という。
「今日は、ガールズが来るんでしょ?」ということで。
今日のサロン・ド・ミューズは、午前中からオープンしており、
チーム布がレース編み講座を実施。
ランチは2階で食べるのだと思いきや、
ふと気づけば、夫はチーム紙のメンバーとテーブルを囲んでいる!
さて日曜は、ミューズ・リンクスの「インドでの食生活と健康管理」のセミナー。
週末のこのセミナー、駐在員や単身赴任社向けで、調理実習付き。
今回は、作りながら味見! で、楽しくワイルドに行きたいと思う。
福岡から、初インドのゲストが来訪中。
彼女は、まずアーユルヴェーダグラムに1週間滞在。
昨夜からの週末3泊4日を我が家で過ごし、
月曜日の早朝、日本へ。
今日は、ランチタイムから外出。
都会的、なUBシティでランチのあと、
ローカル、なコマーシャルストリートへ。
おなじみのFabIndiaをはじめ、
インドのローカル色があふれたテキスタイルショップなどを巡る。
その後は、グレード・アップしたブティック、シナモンでしばし買い物。
最後には、我が行きつけの小さな便利スーパーマーケット、
トムズ・ベーカリーへも訪れた。
「多様性」という言葉の概念が、
そもそも、違うのだ、日本と、インドとでは。
ということを、わずか氷山の一角の世界に触れただけでも、
実感されている様子。
インド世界の一端を、
日本の人々に「伝える立場」にある者としては、
そういう感性の鮮度を、自らもときに蘇らせるべき、
なのだということを、久しぶりに思う。
同じ言葉を、同じ所感を、繰り返すことも、大切。
このごろは、
「以前、書いたから」
と、書かなくなったことが多々あり、
しかし、読み手にとっては、そのときがすべて。
お洒落なレストランでは決して味わえない、
ローカルの食堂のチャイ。
甘みの調整はお願いできるところも魅力。
おやつに、メドゥ・ワダを。
油っこいけど、おいしいのだ。
そう、昨日、夫が出張先のフブリで食べたものがこれ。
福岡からのゲストを歓迎しているのか、
敢えて、「九州男児」を選んできた夫。ぬかりがない。
そういえば夕べの夫は、たいへんだった。
昨夜は、9時半ごろには自宅に到着する予定だった。
ところがフブリからのフライトがエンジントラブルでキャンセル。
一日にムンバイ行きとバンガロール行きが一便ずつしかない、
その地方都市、フブリ。
夫が投資に携わっているロジスティックの企業の拠点があるため、
彼はボードミーティングに出かけていたのだった。
陸路では6時間程度の距離であるが、
深夜タクシーを手配しての帰宅は危険だ。
多分、もう一泊することになるだろうと電話を切った。
その後、再び電話。
ハイデラバードから代替便が飛んで来るので、
深夜1時に出発するとのこと。
このあたりのフレキシビリティ、インドならでは、ではなかろうか。
ともあれ、空港で何時間も待たされるとは気の毒に……と思いつつ、
わたしはゲストと飲み食い語り合っていた。
そして就寝前、夫から電話。
不思議と、ご機嫌である。どうした?
聞けば、投資先企業のCEOが、
同じフライトに搭乗するため、同行していたという。
CEO氏が待ち時間の間、ご本人の豪邸に夫を招き、
彼の奥様が、おいしい料理、
そしておいしいお酒で、もてなしてくださったとのこと。
それはそれは、なんという幸運!
おいしいものを、おいしく味わえるところには、憂いなし、である。
というか、ご機嫌、である。
そして本日。
夕食後は、最後の一切れ、分厚いロールケーキを、
ど〜んと大盤振る舞い。
本当は、作ったその日に食べるのが新鮮でいいのだが、
まあ、翌日でも、それなりに。
お幸せなご様子で、よろしゅうございました。
8月が訪れた。
この時節からのインドは、年後半に向けて祝祭日が続き、
何かと浮き足立った季節となる。
さて、ミューズ・クリエイションのバザールまで1カ月余り。
わたしも少し、作品などを作りつつ、
普段とは異なる「クリエイティヴ」を楽しんでいる。
ところでこれは、
オーガニックのムサンビ/モサンビ (mousambi)。
スイートライムと呼ばれるこの柑橘。
ジュースにして飲むのが一般的だ。
朝、絞り立てを飲む。五臓六腑に染み渡って旨い!
詳しくは、こちらにも記している。
ところで昨夜は、アルヴィンドの友人がオリッサから来訪。
アスペン・インスティテュートを通して出会ったという彼は、
オリッサで乳製品会社を起業、
近々バンガロールへの進出を考えているという。
彼の会社のことは、また別の機会に記すとして、
彼の妻が選んでくれたというストール。
ロウ・シルク(生絹)を染め、織られた絣(かすり)。
オリッサは、わたしの大好きなイカット(絣)の産地。
なんという素敵なお土産だろうと、
その心遣いに本当に大感激!
こちらも、もちろん最初からそのつもりだったが、
いろいろとおいしい料理やお酒、デザートを用意して、
おもてなしをしたのだった。
とても喜んでもらえた。
夫妻は日本料理が大好きで、
特に「揚げ出し豆腐」が好みだと言う。
次回は必ず二人で遊びにおいでね、
日本料理をたっぷり用意するからと伝えたのだった。
赤ワインを入れ、つまみなどを食べながら、至福のひととき。夕暮れの涼風が、書斎の窓から吹き込んで心地よく、空を仰げばモンスーンの時節の雲が麗しく、一日の終わりの光を通しながら、輝いている。
本日の午前中は、ミューズ・リンクスのセミナーを実施した。
といっても、バンガロール在住者が対象ではなく、夏休みを利用してバンガロールへインターンに来ている学生たちがオーディエンスだった。
外部から依頼されるセミナーは、たいていわたしが指定の場所に出向くパターンが多いが、我が家も20名以内ならセミナーを行える設備があるので、今回はお誘いした次第。我が家でのセミナーは、もれなく「おやつ付き」という小さな特典もある。
今回は、学生が対象ということもあり、学生たちをオーガナイズしているクライアントのご意向もあって、主にはわたし自身のバックグラウンドを、お話することにしていた。
大学を卒業して上京し、その後、ニューヨークに渡って起業。最終的にインドにたどり着くまでの変遷など。その過程において、わたし自身が身を以て得た教訓はたくさんあり、そのような事柄の一部を、シェアできたなら、と思った。
思ったが、せっかく2時間もあるのだから、やっぱりインドの概要は知ってもらいたい。というわけで、いつもの通り、詰め込み過ぎかもしれないと思ったが、若者なら脳みそも柔軟だし、怒濤のトークにもついてきてくれるだろうと判断し、後半は、「インド入門編」の概要部分を語った。
この入門編は、毎度書いているが、知っておくと本当に役立つことがたくさんなのだ。
わたし自身、学生時代に出会った「印象的な人物」のことは、未だに鮮明に思い出せる。自分の今を形成する上で、少しでもヒントをくださった人のことは、忘れられない。
わたし自身が、彼らにとって、どこまで印象的な言葉を口にできたかは未知数だが、ともかく、「インドで、やたら熱く語るパワフルな日本人のおばさんがいたなあ」ということは、きっと覚えていてくれるだろう。
あれこれ熱く語ったが、「健康第一!」「自炊能力を身につけよ!」だけは、忘れないで欲しいと思う。
2時間のセミナーのあと、最近のマイブーム「マンゴー入りロールケーキ」とおいしいコーヒーやお茶を出し、ティータイム。その間に質疑応答。というわけで、気がつけば3時間以上の、若者らとの交流であった。
一昨日、バンガロールに到着した彼らは、これから20日間バンガロールで過ごす。未知の世界を訪ね、未知の世界で束の間、働く。すでに異国でひと夏を過ごそうとしていることで、大きな一歩を踏み出している彼ら。この夏の経験は、きっとかけがえのないものになるに違いない。前のめりで貪欲に、多くを吸収してくれればと、人ごとながら、そう思う。
なにしろ母は、現在アーユルヴェーダの治療14日間集中コースを受けている身の上。せっかくならば、食事もなるたけ自宅でヘルシーなものを、と考えている。が、時には気分を変えたいというもの。午前中、買い物をすませた後、ランチタイムはUBシティのイタリアン、Toscanoへ。
わたしの日常はといえば、毎週金曜日にサロン・ド・ミューズをオープンするので、いかにも大勢の人々と日常的に関わっていると思われがちだが、さにあらず。
平日の外出はほとんどが一人。外食のランチも、ほとんど一人だ。そんなわたしが、一人の際に利用する店はたいてい決まっている。条件は、一人でも、ほどよいヴォリュームでおいしい食事ができる場所。
というわけで、このToscanoは、結構利用頻度が高い。その他には…… Smoke House Deli、Sunny'sといったところか。いろんな店を、一応は試してみるが、心地のよい場所、相性の合う場所というのは、そうたくさんあるわけではない。お茶をする場所はまた別で、OberoiやTaj West End、レインツリーのカフェが心地よい。
Toscanoのランチは、それなりにおいしく、母も喜んでいた。頼むメニューはいつも似通ったものばかりだが、それはそれ。
ところで、これ。夕べ、「たこ焼き実験」をしてみたの図。実はタコはおろか、なんの具も入っていない。このいかにも「たこ焼き器」っぽい調理器具を通販で購入したので、試しに焼き実験をしてみたのだ。
南インドには、「パニヤラム paniyaram」という食べ物があり、それを作るための調理器具なのだ。ドサやイディリなど、南インドの他の主食と同様、米の粉と豆の粉を混ぜ、水につけて発酵させたものが生地となる。このパニヤラムの見た目、調理器具ともに、たこ焼きのそれ、そっくり。
先日、友人がこれでたこ焼きを焼いているのを知り、わたしもやってみようかな、と思い立った次第。実は、先日作ったイカのハンバーグが非常においしかったのだが、卵を泡立てていれることから、具が緩くなり、きれいな形に整えるのが難しかった。そのときに、このたこ焼き器がひらめいて、早速通販で注文したのだ。
油を塗らなくてもノープロブレム。きれいに焼けるのに驚いた。これは使える。もう一つ購入して、一気に14個焼けるようにしようと思う。
タコがなくても、エビやイカでおいしい「なんちゃってたこ焼き」も作れる。甘いパンケーキ風にすれば、オランダ風のお菓子も作れる。鈴カステラも作れる。というわけで、今後、いろいろと試してみようと思う。