あれこれと、仕事が舞い込んで来る。うれしいことではあるが、あっというまに月日が流れ去ってしまうのが困る。一日一日、それなりに大切に過ごし、大して無駄な時間を送っているわけでもないのに。育児や家事に追われている訳でもないのに。
睡眠時間が長過ぎるんだろうか。
よほど多忙なときは別として、基本は最低7時間。週末などは8時間寝る。夫婦揃って、睡眠不足は敵なのである。
アーユルヴェーダの分析に基づけば、「風と空間」な我が「ヴァータ」体質は、日頃からよく動くので、睡眠は必要らしい。
一方、夫の体質であるところの「カファ(カパもしくはカッパとも発音される)」タイプは、あまり睡眠を取らなくていいらしい。普段の動きが緩やかだから、かもしれない。
「アルヴィンド。あなたは、あまり眠らなくていいらしいよ。睡眠が必要だと、思い込んでいるだけらしいからさ」
と、夫に諭すのだが、彼は認めようとはしない。睡眠不足を極度に嫌う。頭を使っているから睡眠が必要なのだと言い張る。
そんなことはさておき、本日は、「暮らす感覚でインド滞在」を楽しんでいる母を伴い、例の聾唖学校へ折り紙ヴォランティアへ。本日のお題は「象」と「羽ばたくハト」。集合後15分ほどで折り方を習得し、そのまま聾唖学校へ向かう。
母は、絵心はあるし、生け花などのたしなみもあるのだが、基本的に「不器用」である。折り紙もろくに折れない。日本人なら誰だって折れるんじゃないだろうかと思われる「ツル」ですら、「折り方? 忘れた」とのこと。なので、ボランティア要員にはなれず、「さくら」である。
今日も子供たちは、元気だ。
わたしはまだ3度目だが、すでに顔見知りでわたしの名前を覚えてくれている子供たちもいて、うれしい。
みな、一生懸命に折り紙に向かう様子がいい。習得の速度が異なる子供たちが、しかし積極的に折り方を尋ねてくるので、ひとりひとりに指示しながら、折ってゆく。
と、明らかに間違った折り方を示す我が母。むしろ、生徒である。
生徒数十名に対し、今回のヴォランティアは8名ほど。
やや少なめだ。
毎回10人程度が参加できるといいのだが。
バンガロール在住の日本人の方。
ご興味があれば、ぜひ一度参加なさってみては、いかがでしょうか。
さて帰路は、先週末注文していた母の眼鏡を受け取りに行く。一つは新品を購入したのに加え、現在使っているフレームには、新しいレンズを入れてもらうことにしていた。
新しいレンズは、フォトクロマティックレンズという、日射が当たるとサングラスにかわるもの。加えて遠近両用効果につき、値段は先進諸国と同様、決して安くはない。
が、丁寧に検眼してくれたし、フレームもなかなかによいのが手に入ったしで、母はご満悦である。なぜ、わざわざインドで眼鏡を作るのか。
特に理由はない。
一人では、新調するきっかけがつかめなかったところ、インドでアルヴィンドもなかなかにいい眼鏡を新調しているのを見て、「それではこの機会に」となっただけのことである。
インドが特段、眼鏡先進国という訳でも格安になるという訳でもないので、念のため。
古いフレームのレンズを付け替えてもらっている間、このごろ週に一度は足を運んでいるMGロードのFOODWORLD GOURMETで食料を調達し、CAFE COFFEE DAYでお茶をする。
ここのカフェラテが思いがけずおいしいと、母は感動していた。そうなのだ。インドのカフェラテは濃厚で、なかなかにおいしいのだ。
インドの牛乳は、煮沸殺菌するのが少々面倒だが、味わいがいい。煮沸済みのパック入りなどもスーパーマーケットなどには売っているが、やはりビニル袋に入った「生なミルク」がおいしいのである。
帰りに以前から気になっていた近所のテイラーに飛び込みで入ったら、なかなかにいい素材があったので、母は現在着用しているパンツと同様のものを作ってもらうことにした。
インド生活を満喫している模様だ。
(写真左)新調した眼鏡。フレームはオーストラリア製(写真右)すでに持っていたフレームに、フォトクロマティックレンズを装填したもの。