明日火曜から4日間はムンバイ暮らし。今日のうちにやるべきことをすませておきたい。先週の金曜日に行ったチャリティ・ティーパーティの、まずは刺繍製品の代行販売の売上金を、教会のシスターへ届けに行った。
預かっていた商品は大半が売れたので、残りはわたし自身がギフト用に買い取り、つまりは全てが売れた。シスターたちも喜んでくれているようだ。次回もティーパーティを行うときには、販売を代行させてもらおうと思う。
夕方には、アガペ・チルドレンセンターへ赴く。先月の西日本新聞に掲載した記事をプリントアウトしたものと写真、それから子供たちへのギフト、加えてチャリティ・ティーパーティの際に持参してもらった不要品の中から、バービー人形のセットを携えて。
ギフトは上の写真にある、インドらしいパッチワークのポシェット。それにノートや鉛筆、櫛、そしてバングルなどを入れた。20人分とはいえ、1回の原稿料で十分にまかなえる範囲内で、それなりに素敵なギフトを買えるのがインドのよさである。
今日はルーベン牧師と妻のフローラ、そして初老の白人女性キャロルが出迎えてくれた。
マン島から訪れたという彼女。
かつては看護士だったらしいが、リタイア後の1990年、慈善活動を行うべくインドを訪れ、縁あってアガペチルドレンセンターを支援することになった。
建物の改築や運営費の大半を、彼女がまかなっているようである。
また年に3カ月はここを訪れ、子供たちと家族のように暮らしているという。
「ここはわたしの、もう一つの家のようなものなの」
と、彼女はいう。
以前、ルーベン牧師に尋ねたときには、教会の資金で運営しているとのことで、スポンサーのことは詳しく教えてもらえなかった。なにか思うところがあったのだろうか。
ともあれ、先日訪れたスラム内の女性のための非営利団体、クレセント・トラストもまた、ドイツ人女性によって支援されていたことは記した通りだ。
異国に暮らす、たった一人の女性の力で、何人もの貧しきインドの人々が救われていると思うと。
あれこれと、思うことは尽きず。
さて、子供たちに会うために階上へと向かえば、あちらこちらから、
「アンティ!」「アンティ!」
と、にこやかな笑顔だ。たった一度会っただけなのに、すでになじみの人を招くような親しさで。そうよわたしはアンティ(おばさん)よ。と、わたしもインドに暮らし始めてずいぶん「おばさん呼ばれ慣れ」したものだ。
子供たちにギフトを渡し、西日本新聞の記事の説明をし、お礼に歌をうたってもらった。
今日もまた、感じること多く、綴りたいことも尽きないが、明日は4時半起床でムンバイだ。このへんにしておこう。