ミューズ・クリエイションのメンバー有志とともに、慈善団体「ニューアーク・ミッション」へ。個人的には8回目の訪問だが、もう何十回も訪れているような気がする、毎回の濃厚さ。
自らもストリートチルドレンだったラジャ。牢獄で改心し、オートリクショーのドライヴァーとなった彼。路傍に横たわる瀕死の人々を看過できず、狭い自宅に引き取り、世話をしはじめた。1997年、マザーテレサが亡くなった年のことだ。以来、無数の命を引き受け、手当てし、最期の時を過ごす場を提供し続けている。
ここには、路上に打ち捨てられ、記憶を失った、半ば恍惚の人々が、子供達を含め750名ほど暮らしている。
毎日、誰かが拾われてきて、毎日、誰かが死んでいる。人間の生き死にが日常の場所。
多くの人々の支援によって、運営されているここは、常にどこかで工事が行われている。新しい宿舎とキッチンは、完成が近いようだった。しかし、恒常的に資金不足につき。ミューズ・クリエイションは今年度の利益の多くを、ここに寄付した。
小さな子どもたちと遊んだあと、表情がうつろな女性たちと、踊る。音楽が流れると、それまで無表情だった人たちが、かすかに微笑む。一緒に踊る女性も何人か、いる。
スタッフに「タミルの音楽はないのか」と尋ねられた。あいにく持ちネタはPingaとJai Ho!のみ。やはりローカル受けするカルナタカやタミルの音楽をレパートリーに加えねばと痛感する。
ともあれ、音楽は、いい。言葉がなくても、短い時間でも、通じ合える空気を共有できる。怯まずに、一緒に踊ってくれるメンバーがいて、本当によかった。急に「踊ろう」と言われて、実は怯んでいたかもしれないけれど。
初めて訪れる人にとっては、少なからず、衝撃の強い場所である。気持ちの切り替えは、とても大切。ゆえに、いつもは近くの韓国料理店でランチを食べつつの反省会をしていたが、今回は、慈善団体のすぐそばにできた、ブリュワリーへ。
異次元を飛び越えるみたいに、あまりにも異なる二つの世界。昼間から乾杯できることもまた、意義深いのだ。
自分たちにできることを、無理なく、やる。楽しいおまけ付きで、やる。
【感想01】
New ark missionは初めての訪問でした。以前から、衝撃を受ける場所だと話を聞いていたので、かなりダークなイメージを持って行きましたが、施設に着いた時は思ったよりも広くて明るいなという印象を受けました。でも施設内にいた人たちは、言葉が悪いかもしれませんが、何を考えているのかわからないような、ぼーっとした表情の人たちが多くいたり、手足のない子供もいたりして、最初ちょっと身構えてしまう自分がいました。
動画は聞いていた通り、かなり衝撃的なシーンも多く、心がいっぱいいっぱいでした。毎日ああいった瀕死の方を介抱しては、毎日誰かが亡くなっていると聞きました。ラジャさんの取り組んでいる行為は、並大抵のことではないなと思います。精神的に辛くなるときもきっとたくさんあると思います。それでも続けて、さらにもっと収容人数を増やせるように施設も広げようと活動されていて、ただただすごいなと感心させられました。
瀕死の状態になるまで誰にも気づいてもらえなかったり、身寄りがなく帰る場所がなかったり、そんな人たちが感じてきた気持ちは私には計り知れませんが、ここにいる人たちに、今の私にできることは何かな、と考えたときに、ラジャさんのようなことはできなくても、精一杯の笑顔と愛情を注ぐことで少しでも彼らの心に希望や幸せといった気持ちが広がれば、という思いで一緒に過ごしました。普段生活している中では目にすることはなかなかないですが、こういう現状もあるんだということを忘れてはいけないなと思いました。
今回は魚釣りとお絵かきを少し一緒にしたくらいでしたが、子供だけでなく大人も楽しんでやっていたので、スタッフさんたちにとっても貴重な時間なのかなと思いました。子供の数が少なく、あまり遊べなかったのが残念だったので、機会があれば是非もう一度訪れたいです。そして、微力ながらも寄付などの協力をこれからもしていきたいと思いました。いろんな思いが湧いてきて、うまく言葉にまとめられませんでしたが、本当に貴重な経験をさせて頂きました、ありがとうございました。
【感想02】
今回初めてThe new arc mission~Home of Hope~に行きました。ミューズでは過去二回施設訪問 に同行させてもらっていて、これまで訪れたドミニカンシスターズ、JYOTHI SEVA SCHOOL FOR BLIND CHILDRENとは雰囲気が全く違い、最初はどうして良いか正直戸惑いました。これまで訪れた施設では、恵まれない環境の中でも希望を持って生きていこうとする気持ちを子供達や施設の方から感じ取ることができました。しかし、今回は施設のバックグラウンドもあったり、 見学したのが大人の女性の棟というのもあり、最期だけでも人間らしく生きる(希望を持つとかそういう段階ではない)というのが正直な印象でした。率直に言葉にするには本当に申し訳ないのですが、環境が違いすぎて、目さえもどう合わせていいのかすらわからなくなりました。
そんな中、訪問していたダンスチームのメンバーがボリウッドダンスを披露すると、入居者の女性達が集まりだし、ダンスしたり、手拍子したり、少し口元がほころんだりするのを見て、「これだ !」と思いました。そのとき初めて、ダンスや歌などの重要性を感じました。言葉や態度で示すよりも伝わるものが大きいと思いました。
まだまだ私には、何かアクションを起こしてこの施設の改善を手伝おうという強さや覚悟はないのですが、今回寄付したお金が少しでも役に立てばと思いました。そして今の私にできることはミューズの活動を通じて、少しでも多くのお金を集めることかなと思いました。お金が全てではないですし、現時点でできることは本当に些細なことですが、このような活動を生涯続けていきたいと思った訪問でした。
【感想03】
ニューアーク・ミッションへは今回初めて訪れました。門から中に入ると、お揃いの赤いガウンを着た女性たちが中庭に大勢集まり、それぞれの時を過ごしています。毎日のように誰かが運び込まれ、誰かが亡くなって行く。それが淡々と日常になっている場所の、表現し難い独特の雰囲気がありました。
その後オフィスで見た映像は、事前に感想文を読んでいたこともあってか冷静に見ることができました。ラジャさんがホームレスの男性を保護すべく寄り添って説得する姿、行き倒れになった人を抱き上げて救出する姿が強く心に残りました。平日ということもあって、子供達の大半は登校中。それでも幼い子数名と遊ぶことができました。
最後に女性たちと踊った時は、振付がすっかり抜けていて焦りました。でも沢山の方が集まって来てくれて嬉しかった! 音楽ってやっぱり素晴らしい。次はタミル音楽も用意して行きたいですね。一度の訪問にしては内容が濃厚過ぎて、未だに頭の整理が出来ていません。次に訪問した際は、ラジャさんからのお話も聞いてみたいです。
【感想04】
初めて慈善団体を訪問しました。インドで生活を始めてから、この国にはお金持ちの人から貧しい人まで、様々な人がいることがわかりました。私は恵まれた環境の中で生活しており、本当に貧しい方々の生活を知らず目を背けてきたところがあります。なので今回New Ark Mission of INDIAに参加することは不安でもあり少し勇気のいることでした。施設説明の映像を見て、施設内を見学し、そこで暮らす小さな子どもや大人の人たち、施設で働くスタッフの人たちと触れ合い、感じたことは物が不足しているということです。施設自体は工事中でこれからさらに広く大きくなるようですが、生活用品として布団やシーツ、遊び道具、薬、汚れたものを拭くための布などまだまだ必要です。施設で生活する人の人数に対してスタッフの人数も不足しているように思いました。
訪問した際、そこで暮らす子どもや大人の方々の笑顔と同様に、スタッフの方々の笑顔も印象的でした。最初に見た施設説明の映像は、目を背けたくなる場面が多々ありましたが、その映像を見て感じたことは、ラジャさんやスタッフの方々の勇気と強さです。身体に激しい支障がある方々の手当を躊躇なくする姿を見て、とても勇気のいることだと思いました。今回の訪問を通して、これから寄付する機会があったら積極的に何か寄付しようと、自分の中で意識が少し変わったように思います。
【感想05】
今回は2度目の訪問でした。見学の最初に見る映像は目を背けたくなるシーンも多かったですが、医療資格を持たずとも献身的に手当てをするラジャさんの姿を見て、こんなにも彼を突き動かすモノは何なのだろう、そして使命感というものを考えさせられました。今回とても印象的だったのが、増設中の施設の遊び心。ただ単純に最低限の生活をさせるだけではなく、ちょっとしたテーマパークにも見えるカラフルで面白い構造の施設で、子供達やそこで暮らす人々が楽しめるような作りになっていた事。音響設備も充実していて生活の質の向上に繋がっているなと感じました。今回一緒に遊んだ子供達の数は少なかったですが、大人達にはPingaとJai ho!を披露し一緒に踊ってくれた方もいたり、ささやかながら笑顔の時間を提供できたのは嬉しかったです。
【感想06】
三度目の訪問、今回は施設に残っている子供たちが非常に少なかったので、主に施設の見学をしました。前に見かけた足の不自由な男の子が見当たらないなと思ったら、障害のある子供たちはひとつの部屋に集まって住んでいるようで、そこにいました。そういえば、もうひとり、おそらく障害のために学校に通っていないと思われる女の子を見かけなかったことも少し気になりました。最後にダンサーズが踊る間、大人の女性の間で座る場所をめぐって言い争いになっていましたが、それが結構激しかったのも印象に残りました。何度行っても新しいものがあるなと思います。