東京2日目。体力、喉のコンディション温存のために、一日2件しかアポイントメントを入れていないが、ついつい加速気味である。それにしても、今日も濃厚で楽しい一日だった。
わたしの好きなヒマワリの花がかわいらしい。
部屋の雰囲気がより明るくなってうれしい。
さて、本日のランチタイムに訪れたのは、わたしが25歳から27歳までの2年半を勤務したアイエスアイという会社だ。
大学卒業直後は、小さな編集プロダクションで、旅行関係のガイドブックの編集をしていたが、その後転職したこの会社では、海外旅行特集のあるクレジットカード情報誌(月刊)の編集を主に行っていた。
編集プロダクションでの仕事もたいへんだったが、この会社での仕事もまた、半端ではなかった。これら二つの会社の会社員時代、計5年間のあいだに、フリーランスになったり、ニューヨークで起業したりするための素地を培ったように思う。
2年半の間に、カナダ、ベルギー、オランダ、ドイツ、フランス、スイス、スウェーデン、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ……と、さまざま土地へ取材に出かけた。濃密な日々だった。
お世話になった会社ではあるが、訪れるのは15、6年ぶりのこと。佐藤社長をはじめ、当時の上司である松崎氏、阪上さん、そして、たまたま今日、打ち合わせで訪れていた、一時期同僚だった園田君に再会した。
とても長い歳月が流れていたとは思えぬほど、みなあまり変わりなく、会話に違和感もなく、おいしいイタリアンを味わいながら、ついこの間のことのように、遠い日の話題で盛り上がる。
なにより驚いたのが、当時19歳だった園田君が、今や六本木にオフィスを構える「社長」となっていたこと。さらには結婚して子どももいるという。
そういえば、当時、若者社員が我が家(竹陣荘という名の超おんぼろアパート)に集まり、鍋をしたこともあった。狭い6畳一間で、小さなテーブルを囲んで大騒ぎしたことを思い出す。
もう当時とは違うのだ、と思いつつも、当時の雰囲気とあまりの変わりなさに、当時と同じように、会話の端々で突っ込んでしまわざるを得ない。
色々な人たちの消息を語り合うとき、時の流れを感じるけれど、しかし、短期間ながらも濃厚な時間を分かち合った人たちとは、こんなにもすぐに空白の時間を巻き戻せるのかと、不思議な気がする。
当時のわたしには、アフターファイヴなどあるはずもなく、仕事仕事の毎日で、オフィスと自宅と、クライアントを行き来するばかりで、遊ぶことすらろくになかった。
しかしあんな風に夢中で働くしかなかった時期があったからこそ、今の自分があるのだとも、当たり前のことであるが、改めてそう思う。
佐藤社長は打ち合わせで一足先に社へ戻られたが、食事のあと、レストランの前で記念撮影をした。
ちなみに松崎さんは幼少時、福岡の飯塚に住んでいたことがあるらしい。
そのとき、同じアパートに日鉄二瀬(野球のノンプロチーム)の江藤さんが住んでいたとのこと。
江藤さんとはその後、中日や太平洋クラブライオンズなどで活躍された選手である。
わたしの父は日鉄二瀬時代、江藤さんや広島の古葉さんとともに野球をしていた。彼らとは、とても仲がよかった。そういう小さな偶然もまた、なにやら感慨深い。
さて、午後は銀座へ足を延ばし、ショッピングのあと、毎度訪れる「烏来」にてマッサージ。いつもはフットマッサージをしてもらうのだが、今日は上半身マッサージ。
これがもう、最高に気持ちよかった。本場台湾からのスタッフがマッサージをしてくれるのだが、ともかくうまいのだ。相当にリフレッシュして、今度は六本木へ。
六本木から少し歩いて西麻布にあるポルトガル料理店で友人らと待ち合わせているのだ。今夜の面々のキーワードは「ニューヨーク」。ニューヨークで知り合った友人らそれぞれに声をかけての集合である。
フォトグラファーの高橋じゅんいちさん、メイクアップ・アーティストのみちるっち(しまのみちるさん)、そしてウェブデザイナーの谷口くん。
3人は互いに知っているような知らないような、パーティで顔を合わせただけ、あるいは間接的な知り合いといった間柄だったようだが、会ってみると、彼らそれぞれに共通点があって、ともかく面白い。
各自、話のネタが尽きず、自己主張も個性も強く、わたし一人がしゃべって喉を痛めることもなかろう……と思っていたが、「ちょっとわたしにも話させて!」状態で、むしろ声を張り上げてしまった。
ところで本場ポルトガルな料理はかなり美味である。ワインもポルトガル産を白赤1本ずつあけて味わう。料理の最後は魚介類の鍋で、最後はご飯を入れてのリゾット。おいしかった。
みな、それぞれに個性的な経験をしてきている人たちばかり。普段は反応しないアンテナの感受性が高まり、とても刺激を受けた一夜でもあった。
彼らとは、インドでもいつか、会える気がする。
I visited the company where I used to work, and I met the company's CEO, my old bosses and colleague. We had lunch at an Italian restaurant and had a really good time. I hadn't met them over 10 years, but I didn't feel the long gap of time.
I worked at the company only two and half years (1991-94) and it was pretty short term in my career. However, I did lots of memorable work while I was there. It was extremely busy and tough, but at the same time, I was happy because I could travel abroad on business.
During two years, I visited, Canada, France, Germany, Belgium, Holland, Switzerland, Malaysia, Singapore, Australia, Newzealand, and Mexico. Meanwhile, I also visited Mongolia, China, and Indonesia on vacation.
Everything I have gone through has made me who I am today. I strongly feel so.
After the lunch meeting, I spent time in Ginza then went to Roppongi area to have dinner with my friends, Jyunichi (photographer), Michiru (make-up artist) and Yutaka (web designer). All of them used to work in New York and I met them while I lived there.
Each of them has a strong character and unique experience. It was great fun to talk to them.
Anyway, we had dinner at a Portuguese restaurant. The food was great, too!