数日前からはじめたところの「坂田の別人格ブログ」。
公開24時間後には、誰の目にも触れそうにない場所に格納されている事態に、「なんか間違ったかも」と軽く後悔したものの、みなさまのご協力の甲斐あり、公開48時間後には、読者ブログの上位にランキングされていた。
おかげさまで「奥の間」から「玄関先」に浮上。人目に触れる場所に現れることができたので、なんとかやる気も回復した。
ランキングなどを意識して書くのはどうしたものだと、比較的、冷静に取り組みたいところだが、せめて5番目以内に入っておかないことには、奥の間に一生放置となってしまう。
とはいえ、わたしがいきなり上位になったということは、いかに全体のアクセス数が少ないかということでもあり、当初の目的からはやはり離れているのだが、まあ、深く考えず、公開の場をいただいたということで続けて行こうと思う。
新しい読者を開拓するためにも、今後みなさんのご協力を仰ぎつつ、精進して参りたい。
このブログと同じようなことを書いていたのではつまらないので、なるたけ差を付けようとは思っている。ここには決して書かないような、「なんだかなあ」なことも敢えて書いている。
それにしても、「キレイな部分」ばかりを選んでかいていると、いかにもキレイな人生を送っているようで気味が悪い。インドの汚い部分も書きたくてうずうずするが、しばらくはキレイなお姉さんのふりを貫こうと思う。
これも新たな挑戦である。
ところで、別人格ブログに載せている写真。先日、ヘアカットにいって、キレイにセットしてもらっていい感じの一瞬を撮影したもの。もう、あんないい感じのヘアスタイルには、自分で再現できない。
その珠玉の一枚を見るなり、アルヴィンドが言う。
「これ、実物より、顔が白過ぎ。これは美穂ではない」
「いや、わたしだって。たまたま光の具合で白っぽくなってるだけで」
「差し替えた方がいい。不自然だ」
自分でうつりがよいと思っていても、人から見るとそうではなかったりするところが問題だ。まあ、そんなわけで、今日もまた「坂田のですます調ブログ」も、読んでいただければ幸甚だ。
■インド発、元気なキレイを目指す日々。(←文字をクリック)
先日、夫の親戚のおじさんとその娘アースタと、ランチを共にしたことを記したかと思う。その翌日のこと。
「今日、ヘンドリックから面白いEメールが届いたよ!」
と、アルヴィンドが言う。ヘンドリックとはアルヴィンドのMBA時代の友人で、現在シンガポールに住んでいる。中国系インドネシア人で、ユーモアにあふれる楽しい男性だ。
メールを見せてもらった。以下のような内容であった。
「昨日、君たち、コラバってとこのIndigo Deliに行ったでしょ? そのとき***に会わなかった? 彼、僕の以前の部下なんだけど、さっきメールが届いてね。
君と美穂と一緒にいた、すっごいゴージャスな女の子のこと、知りたがってるんだ。
彼、恥ずかしがって挨拶できなかったことを後悔しててさ。彼女は君の妹なの? いや、妹とか従妹とかそういうことはどうでもいいとは思うんだけどね……」
昨日のアースタのことである。アルヴィンドは確かに、若い男性と挨拶をしていた。そのとき彼は、アースタに気づいたのだろう。確かに彼女は美しい女性だったが、インドには美しい女性がたくさんいるため、
「まあ、きれいになられたのね〜」
とは思ったものの、まさかその男性の心をわしづかみにしていたとは、驚きである。
アルヴィンドには直接連絡せず、かつての上司にメールで事情を探ろうとするあたり、仕事が速いんだか間抜けなんだか、積極的なんだか消極的なんだか、よくわからない。
「で、どうするの? 彼女の連絡先、教えるわけ?」
「教えるわけないじゃない! 彼女にはボーイフレンドがいるってことにしておく」
急に、妹を保護する兄のような態度である。
「確かにね。彼女ひとり暮らしだし、実はボーイフレンドと一緒に住んでたりして」
「まさか! そんなわけないよ。インドでそんなことが許されると思う?」
「じゃあ、自分はどうなの? わたしたち、結婚する前、5年も一緒に住んでたじゃないの」
「僕たちは、別。若くてイノセント(純真)な男が、クーガーにやられただけ」
「な、なによ、そのクーガーって」
「クーガー。知らないの? 動物」
「え? 知らん」
「インターネットで調べれば?」
そうしたら、こんな記事(←文字をクリック)を見つけてしまった。ひ、ひどい!!
今日はこんなことを書こうと思ったわけじゃなくて、アースタをテレビで見たから、それを載せようと思ったのだった。
無駄に話が長くなった。
テレビに映る彼女はまた、一段ときらきらとしていて、美しくもかわいらしかった。
さて、昨日。26日のサンクスギヴィングデーに先駆けて、AWC主催のサンクスギヴィング・ディナーに出席した。
二都市生活をはじめて以来、先のスケジュールがなかなか読めず、イヴェントごとへの参加が減っていたが、今日は久しぶりに華やかな場所で、多くの人々と語り合い、よきひとときだった。
各テーブルにはターキーがサーヴされ、マッシュド・ポテトやトウモロコシ、パンプキンのスタッフィングなど、米国のサンクスギヴィングデーを思い出させる料理が次々に並ぶ。
屋外でのパーティーに、晩秋のイヴェントは似合わなさすぎる。
米国に住んでいたころのサンクスギヴィングデーの、寒くてしんとした朝の空気を思い出す。
皆、ふるさとへ帰ったあとの、三が日の東京のような空気が漂う朝のマンハッタン。
ワシントンD.C.で、初めてターキーを焼いたときのこともまた、懐かしい。あの記録をホームページに残していたら、亡父が感嘆して、
「よく、作ったねえ」
と電話をかけてくれたことを思い出す。
初めてアルヴィンドの叔父宅に招かれたインド式サンクスギヴィング・ディナーのことや、9/11直後のサンクスギヴィングデーのやるせなやさ、ターキーのかわりにローストビーフを焼いた楽しさや……。さまざまが思い返される。
記念日の記憶が、来し方の節目として、大切に刻まれている。季節感のないこの地だからこそ、そういう節目をくっきりと、経験しておきたいものだ。
ところで左の写真。見た目地味だが、とてもおいしかったので載せる。
タマネギ、ジャガイモ、ブロッコリー、マッシュルーム、鶏肉の残り、牛乳、小麦粉、バター、チーズを素材に作ったグラタン。
塩こしょうなどは適当に。
上にふりかけたパン粉以外は、すべてインドもの。
マッシュルーム以外の素材をあらかじめ炒めたあと、とろみ液体(小麦粉&牛乳)とマッシュルームをあえて、全体をなじませ、耐熱容器に入れてオーヴンに。
インドはタマネギもジャガイモもおいしいので、生クリームなどを入れて濃厚にせずとも、こくのあるおいしい味わいに仕上がった。
ベーコンなどがあれば風味が豊かになろうが、今回は残り物を使ったので、鶏肉である。
アルヴィンドも気に入っていたので、今後もしばしば登場することであろう。
■インド発、元気なキレイを目指す日々。(←文字をクリック)