【カシミールを旅する契機となった出会い】 これまで公私に亘り、様々な土地を旅して来たが、今回ほど、その地の天然自然の観光に留まらず、歴史的背景や人々の暮らし、現在の情勢、そして未来について、思いを巡らせる旅はなかったと思う。 今回の旅の主催者であるデヴィカとは、数カ月前に初めて出会った。 実際、今回... Read more →
出発の前夜。眠る直前に夫が言った。 「僕も、カシミール、行こうかな」 「は? 何言ってるの? 明日の朝、早いんだから、寝せて。おやすみ」 「僕、本気なんだけど。月曜のプレゼンの準備が早めに終わったし、スリナガールだけでも行きたいな。明日、デヴィカに聞いてくれる?」 1カ月前に誘った時には、「工芸品?... Read more →
本日。7月7日七夕。わたしたち夫婦の出会い記念日である。 出会って16年。かなりの歳月が流れたが、しかしどんなに月日を重ねても、善くも悪くも退屈させられることのない、わが夫の存在感。 彼との出会いがわたしをこの国に導いてくれたことには違いなく、今がそれなりに楽しいと思える日々を送っている人生。縁、出... Read more →
【予定変更で災禍転福! グルマルグまで、ピクニック小旅行】 6月29日(金)。この日もまだ、スリナガールの街は閉鎖状態。現地でコーディネートをしてくれているレヌカとアビール、そしてデヴィカが検討の末、今日は郊外へピクニックへ行くことになった。 工芸品巡りだけでなく、大自然を見に行きたがっていたアルヴ... Read more →
6月30日土曜日。スリナガール巡りの最終日だ。 朝。ホテルの窓の外から、賑やかな声が聞こえて来る。カーテンをあければ、そこには制服姿の子どもたち。 隣の建物は、学校だったのだ。寺院の火災が発生して以来、数日に亘って休校となっていた学校も再開。この日は、幸い、街全体が、日常を取り戻した。 わたしたちは... Read more →
【スリナガールのツアー終了。みなと別れを告げ、次なる旅へ】 7月1日(日)。この日で、スリナガールにおけるハンドクラフトツアーは終了。ここから先の2泊3日は、デヴィカが個人的に、関心を持ちそうな人にだけ声をかけての、プライヴェートな旅だ。 彼女が羊飼いの女性たちを支援すべくプロジェクトを行っているの... Read more →
【ひさしぶりに、ひとりでのんびりの、有り難き朝】 7月2日(月)。この日は、亡父の誕生日である。 この日、かような場所にいられることを、そこはかとなく、有り難く思う。 朝、ナイチンゲールのさえずりで目を覚ました。この時期のカシミールは、日照時間が長く、早いうちから朝日が昇っていたようだ。 それにして... Read more →
7月3日(火)。この日も、熟睡できた。荷造りをすませ、ナイチンゲール(写真の鳥)の声に見送られてホテルを出る。 デヴィカはあと数週間、パハルガム(ペヘルガム)に残り、プロジェクトの作業を行うという。彼女には、夫と二人の娘がいるが、彼らは妻、そして母の留守を守っているという。 デヴィカとラムニークに別... Read more →
【1996年7月7日の出会いから連なるインドに住むわたし】 6月30日の米国版結婚式は忘れていたが、出会い記念日は、さすがに忘れなかった。なにしろ、七夕だもの。 出会って16年もたつと、その祝し方も徐々に手抜きになってしまうところだ。 外食に出かけるのも、今ひとつ気が進まず、自宅でインド産のスパーク... Read more →
カシミールの話題、上下2回で終わるか、上中下の3回で終わるか、自分でもよくわからない。本当は次の話題もあることだし、2回で仕上げたいところ。が、書くことも多くてどうしたものだ。 今回は、地図を入れていただいて、ちょっとうれしい。 Read more →