インドのホリデーシーズンが、本気出してきた。本日、月曜日は、ガネーシャ祭り。
アパートメント・コンプレックスのクラブハウスでプージャ(儀礼)が行われているので、先ほど顔を出してきた。
停電だ、漏水だ、騒音だと、何かにつけてトラブル多発のインド。ご近所との助け合い精神は重要事項につき、コミュニティのイヴェントには、なるたけ参加して交流を図っておきたい。
宗教儀礼とはいえ、日本のそれとは趣が大いに異なるヒンドゥー教のそれ。とにかく賑やかで「厳粛なムード」からは程遠く。
ガネーシャ神は、聖水がかけられ、牛乳がかけられ、カード(ヨーグルト)がかけられ、ギー(精製バター)がかけられ、バナナのはちみつ和えがまぶされ、一旦洗浄され、香りの粉がかけられ、ローズウォーターがかけられ……と、何がなんだか。
マハラシュトラ州ムンバイのガネーシャ祭りはインドの中でも、最も気合が入っている。ムンバイ在住時には、その賑わいの断片を楽しんだものだ。
各町内ごとに、まるで山笠のごとき賑やかなガネーシャ・マンダル(ガネーシャ像の飾り付け)が用意され、最終日には全ての像が海に流されるという、ダイナミックな環境汚染で締めくくる。
昨今では、自然に還るガネーシャ像が重視され、天然素材ものが普及しているようだが、それにしたって、すさまじいのだ。
インドのガネーシャ神。もともとは王子だった。父親であるシヴァが過って彼の首をはね、代わりにゾウの頭にすげ替えた。甘い物が大好きで、手にはお菓子を持っている。彼の乗り物は、ネズミ。足許に、必ず、小さなネズミがいる。知恵と学問、そして富と繁栄の神。障害を除き成功をもたらす現世利益の神として、インドでは広く一般に親しまれている。
ちなみに日本の密教、天台宗や真言宗における歓喜天(聖天)は、ガネーシャが起源。
我が家も随所にガネーシャ像。線香を上げて手を合わせる。
真言密教といえば、以前京都の東寺で見た「立体曼荼羅」は、本当にすばらしかった。再訪したいものだ。