火曜日の朝、バンガロールの日系企業や関係者を対象とした催しに参加した。カルナータカ州立の職業訓練校であるKGTTI の見学だ。KGTTI とは「Karnataka German Technical Training Institute」の略で、ドイツ国際サーヴィスの技術支援を受けていることからGermanの名も冠されている。
KGTTI は、2011年に創設されたここバンガロールの訓練校をはじめ、マイソールやフブリなどに合計8校を持つ。カルナータカ州における産業のニーズに重点を置きつつも、若者らにグローバルな現場で活かせる技術を習得させるべく、専門技能訓練プログラムが構成されている。
その内容は、IT、電気、溶接、製造技術、産業自動化、自動車技術などの分野に亘り、産業界の企業協賛も得ながら多彩な訓練コースが用意されているという。詳細は、当該サイトを参考に。
https://www.kgtti.com/
今回、KGTTI 初の日本の訓練協賛企業として、静岡を拠点とする「木村鋳造所」が参画。同社の技術指導のもと、国際協力機構(JICA)プロジェクトの一環として鋳造コースが新設され、来年開校することから、この訓練校見学が企画されたようだ。
見学会の前に、木村鋳造(ちゅうぞう)所の予習をした。「鋳物(いもの)の革命児」とあるが、そもそも産業用の鋳物の詳細を、私は知らなかった。昨今では3Dプリンターが一般的になっているが、個人的には未だに「近未来的な感じ」がしていた。
しかしながら、木村鋳造所のサイトを見て、そのわかりやすく具体的な写真と説明に、「ほほ〜ぅ」と感じ入る。理解が少し進んだ気がする。面白い。同社のKGTTIにおける取り組みについては、以下のサイトに詳細が記されている。
この日はプレゼンテーションのあと、訓練校を見学させていただいた。詳細に言及したいところだが、諸々立て込んでいるので、写真をシェアするにとどめる。いずれにしても、社会科見学というのは、学ぶところ多く、楽しい。
今回、この見学会を企画してくださったKGTTI およびJICAのマーケティングを担われている澤村啓之氏に感謝申し上げたい。
(*この記録は澤村氏の許可を得て公開しています)
わたしはこれまでも、バンガロールにおいて、訓練校や工場の見学をする機会があった。取材や視察旅行のほか、ミューズ・クリエイション企画でも実施している。
ビジネスに関わる見学はコンフィデンシャルなので公開していないが、それ以外の見学レポートをいくつかシェアしたい。今、ざっと振り返ったが、いずれも非常に興味深い記録だ。
特にトヨタ工業技術学校は、バンガロールの訓練校としては画期的なスタートだったと思う。この数年後も、仕事で同訓練校や工場の取材に立ち会ったが、その取り組みに感銘を受けたものだ。ぜひ以下の記録にも目を通していただければと思う。
◎楽しき社会科見学! 改めCSRサポートのため、日系企業AMADA INDIAへ (2019)
◎安川電機 YASKAWA INDIAのインバータ製造工場見学記 (2018)
◎トヨタ工業技術学校 (TTTI) 卒業式/日印の狭間で。 (2010)
◎インド最大のジュエリー会社TANISHQ工場見学(2015)
*限定公開/名前:incredible パスワード:india
◎遍くこどもに給食を。食事が育むインドの未来。世界最大の給食センター見学 (2012)
*重力方式/トヨタ式/KAIZEN/5Sのコンセプトを導入。
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