金閣寺。正式名称は北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)。東寺を訪れた際、五重塔が落雷で幾度も消失しては再建された歴史を知った。金閣寺にしても、然り。いや、遍く木造建築は、燃える宿命を背負いながら、築かれては灰になるを繰り返す。 欧州の石造の文化と、日本の木造の文化。風土の特徴を反映した空間造りが、...
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旅が濃厚であればあるほど、書き残しておきたいことは募る。日常生活にしても、然り。しかし、有意義な経験をしているときには、時間に余裕がない。ましてや狭い空間を夫とシェアしているホテルでは、書くことに集中できない。 それでも、隙間の時間で書き残しているのは、我が人生、記録が大いなる糧になっているが故。歳...
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1872年(明治5年)、京都で博覧会が開催されたのを機に、毎年4月、祇園で開催されている舞踏公演「都をどり」。バンガロールで旅の下調べをしていた夫が見つけ、どうしても見に行きたいということで予約を入れていた。 会場は、ホテルから徒歩数分という利便性のよさ。祇園に滞在するのは今回が初めてだが、非常に便...
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長旅のはずなのに、瞬く間に時間が過ぎる。京都には、一人で1カ月くらい暮らしてみたいとの衝動に駆られる。 昨日、わたしは再びサリーを着用。2008年にムンバイで購入して以来、最も着用頻度の高いお気に入りだ。その姿で午前中、京友禅サリーに関わる京都の方々とミーティングに参上。その後、京友禅の「引き染め」...
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夜、軽い夕食を取ろうと、祇園にあるホテルを出て花見小路通りを歩く。何気なく見つけたおばんざいの店に入った。10名も入ればいっぱいになるカウンター席だけの小さな店。すると直後、お座敷帰りだという芸妓さんが立ち寄られた。 せっかくなので、彼女にビールを勧め、いろいろとお話を聞く。熊本出身の彼女は16歳で...
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昨年の終わり。ナーグプルの佐々井秀嶺上人のもとへ赴いた塚原大さん。初インドの玄関口がバンガロールで、初訪問の家が我々夫婦の新居だった。その後、ナーグプルで佐々井秀嶺上人のもと剃髪。龍雲の名を授かって生まれ変わり、帰路、再び我が家を再訪。「月光ライブラリ」で語り合った。 彼との出会いについては、ブログ...
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そして夜。わたしたちは竹鼻さんご夫妻のご自宅で、手料理を振る舞っていただいたのだった。お二人がバンガロールにいらしたとき、わが夫がインド人にも関わらず、辛いものが苦手で、外食のインド料理は苦手なこと。一方、日本料理が大好きで、寿司刺身などオーソドックスな料理だけでなく、高野豆腐が好物なことなどを話し...
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今回、京都滞在を長めにしたのには、五感で京都を体験し、京都に対する知見を少しでも深めたいと思ったのが理由だ。インドに暮らし、日印の歴史を「芋づる式」に知るにつれ、京都の存在は切り離せないと実感する。 京都へは、日本でライター&編集者をしていた時代から、公私に亘って幾度か訪れてきた。夫も今回で4度目だ...
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思えば、パンデミック後に、夫と二人で「海外旅行」をするのは初めてのこと。最後の旅が2019年秋の日本だったことを思うと、改めてCOVID-19が世界に与えた「欠落」の多さを思う。 今回の京都は6泊と長めの滞在。昨年の終わりから今年初旬にかけて、わたしは京友禅サリーのプロモーターとして京友禅についてあ...
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神社を離れ、小腹が空いたので、たこやきやさんへ。カウンター席で、店主のご夫婦と、常連のお客さんとの会話を楽しみながら、和むひととき。 帰路、わたしが1歳から13歳までを過ごした近所を歩く。古かったはずのあの小さな家は、きれいに改築されて、そこにあった。しかし、誰かが住んでいるはずなのに、しん、として...
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多々良川の河口にほど近い丘にたつ我が家。そこから海に向けて10分ほど歩いたところに、名島神社や、名島城の跡がある。あと2週間ほど早ければ、ここで満開の桜を見られたことだろう。 名島神社は、かつて「名島弁財天社」と称され、足利尊氏や豊臣秀吉などの時の権力者の参詣も受けて来た。幾度となく記しているが、弁...
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Last evening, four days after me, my husband landed in Japan for the first time in four years. I went shopping in the afternoon because I wanted to ha...
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“Well, what was Japan? It was the end of the line of the Silk Road. For millennia, people and objects, knowledge and cultural traditions, religion and...
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東京で働いていた20代のころは、異国を夢み、旅に憧れ、ひたすら海の向こうを目指した。米国で働き暮らした30代のころは、自分のキャリアとライフの構築に精一杯。日本への関心は薄かった。 40歳でインドに移住し、インドの伝統工芸に触れることで、そこに日本のルーツを見いだすことが増えた。インドと祖国とのつな...
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