第8回ミューズ・チャリティバザール&コンサートは無事、盛況のうちに終了した。
ご来訪のゲストのみなさま、そして無償でパフォーマンスを提供してくださった方々、ありがとうございました。また、参加ヴェンダー、及びミューズ・クリエイションのメンバー、お疲れ様でした。
ミューズ・チャリティバザール&コンサートは、ミューズ・クリエイションが主催する年に一度のチャリティバザールで、今年は8回目を迎えます。
今年のチャリティバザールは、昨年に引き続き、慈善活動にフォーカスします。バンガロールの慈善団体、非営利団体、及びフィランソロピーに貢献するブランドを招待し、テーブルを提供。それぞれの団体が作る手工芸品の販売や、団体の紹介を行います。
例年通り、ミューズ・クリエイションのメンバーによるヴァラエティ豊かな手工芸品も販売。日本文化の一端をアピールすべく、書道や折り紙などのデモンストレーションも行います。またステージでは、ミューズ・クワイア&ダンサーズをはじめ、外部のミュージシャン、パフォーマーがライヴを行います。
会場は、昨年と同じくアジア料理店「1Q1 キッチン&バー」のダイニングです。インディアン・エクスプレスの印刷工場だった建物を改築して造られた店内は、アールデコの意匠を反映したエレガントな内装で、高い天井が開放的。市内中心部という利便性の高いロケーションも魅力です。バザール当日は、1Q1からフェスティバル特別メニューも用意されます。
★同バザールの収益は、すべて地元の慈善団体への寄付金に充当されます。
◎チャリティ・バザール&コンサートの目的
・ファンド・レイジング(ローカルの慈善団体へ寄付すべく資金調達)
・日本人コミュニティと地域社会との交流
・バンガロール在留邦人が慈善活動を行っているというアピール
・ミューズ・クリエイションの活動成果の披露
・ミューズ・クリエイションのメンバーが学園祭気分を楽しむ
■開催場所:1Q1 キッチン&バー
■開催日:2019年9月6日金曜日
■開催時間: 午前11時〜午後5時
■入場料: 100ルピー
■集客見込み:約120名(プラス関係者約50名)
【2019年チャリティ・バザール&コンサートの概要】
(1) バザール&デモンストレーション
会場にテーブルを設置し、ミューズ・クリエイションのメンバーによる紙製品、布製品の手工芸品販売、および書道や折り紙のデモンストレーションを実施する。また在バンガロールの慈善団体、非営利団体による手工芸品の販売ほか、活動内容の告知なども行う。
(2)コンサート/パフォーマンス
会場のステージにおいて、ミューズ・クワイアによるコーラスほか、ダンス、ピアノ、ヴァイオリンなど、各種パフォーマンスを実施。
(3) ダイニング(飲食)
レストランでの開催につき、ミューズ・クリエイションが例年設置してきた「カフェ・ミューズ」はオープンしない。1Q1からはフェスティバルメニューが用意されるほか、通常のアラカルトメニューも注文できる。
(4) ミューズ・クリエイション活動告知
ミューズ・クリエイションの活動履歴などを、写真などの展示を通してアピール。バザールの売り上げを含む寄付金の使途先などについても明らかにする。
今年は、昨年に引き続き、出店者を慈善団体やサステナビリティ関連のビジネスに特化し、ヴェンダー数を絞り込んでのバザールだった。
2012年、坂田マルハン自宅を会場にしてのバザールを開始し、毎年実施すること4回。来訪者と関係者を含め、200名近くが出入りするようになったことから、諸々の問題を鑑みて、外部の会場を使うようになった。
2016年はチャンセリー・パヴィリオンのホール及びプールサイドで、大々的に行った。土曜日実施ということで多くのゲストの来訪が見込まれたが、イヴェントの6日前にカヴェリ川の水の利権を巡るトラブルが発生、バンガロール市内で暴動が起こり、一部で外出禁止令が出るなど緊迫した事態に。
バザールの実施は危ぶまれたが、開催前日に実施を確定、落ち着かない中の開催だったものの、約200名が来訪した。イヴェント自体は盛り上がったが、しかし、準備や当日のコーディネーションなど、他のメンバーもさることながら、裏方(坂田個人)の負担が大きすぎたことから、翌年は規模を小さく、日本料理店のテラスで実施。
しかし、搬入や駐車場の問題で、やはり裏方はかなりの奔走を強いられた。インドにおけるイヴェントには、ドタバタはつきもの。予定通りにことが運ぶ方が奇跡である。ゆえに、あらゆる事態を想定してのバックアップと柔軟な対応を心がけてはいるが、毎回、新メンバーが多数参加するイヴェント。なるたけ負担は軽減したいものである。
狭い会場に、しかし多くのヴェンダーから出店を依頼され、かなり詰め込んだ状態となった。ゲストは昼頃に一気に大挙してやってくるので、一時的には込み合うものの、夕方近くになるとしんとする。常にバランスよくとはいかないものだ。
諸々を鑑みた結果、プライヴェートなビジネスのヴェンダーから出店料を取っての参加はすべて取りやめ、慈善団体やNGO/NPO、フィランソロピーや環境問題に取り組むブランドのみを対象に、無料でのテーブル提供に移行したのだった。
「NGOとしてのミューズ・クリエイションらしさ」をアピールすべく、規模縮小であると同時に、当日は30名以上を超える参加となるミューズ・クリエイションのメンバーが、それぞれ買い物をしたり、ゲストやヴェンダーと交流したり、あるいはステージ・パフォーマスンを楽しむ時間を持つためのイヴェントへの移行である。
出店者には無料でテーブルを提供したので、バザール全体の利益は減った。しかし、微力ながらも、慈善団体に商品販売や活動告知の場を提供できたことは、意義があったと思いたい。
来訪者は昨年とほぼ同数の108名、関係者含め160名程度。午後になり大雨が降ったのも理由なのか、閉会間際には客足が途絶えたのは残念だったが、会場の雰囲気はよく、ステージプログラムもほぼ間断なく続いた。
毎年、それぞれに、それぞれのよさや反省点があるバザール。なにはともあれ、無事に終了し、関係者はみな笑顔で去って行った。有意義な1日だったと思う。
バザールの前日と前々日はSTUDIO MUSEをオープン。参加可能なメンバーが集まって、当日の準備。クワイアやダンサーズも、最終調整に余念がない。
今回は、メンバー有志で「ダンシングヒーロー盆踊り」(愛知県限定の伝統)を行うことになったので、場を和風に盛り上げるべく、浴衣をお持ちのメンバーには浴衣姿で参加してもらった。特に日本人以外のゲストに好評だったようだ。
ミューズ・クリエイションの活動に興味を持つインド人女性も、助っ人で参加してくれた。
坂田はといえば、バザールの6日前に帯状疱疹を発症。ドクターからは安静を命じられていたが、幸いなことに軽症で、あまり痛みもなく、少しばかり倦怠感がある程度。だからといって無理をしてはいけないので、極力動かないように努力していたが、それはとても、難しい。
ステージ脇に椅子を設置して、マイクで皆を指示しようと思っていたが、途中からはなし崩しで歌やダンスなど……。安静は、難しい。
◎CoCraftoon:養蚕農家を支援する青年海外協力隊スタッフによる繭の小物販売。ミューズ・クリエイションも彼らの作品作りに協力、狭いながらもテーブルを提供した。
◎One Billion Literates:貧困層の子ども教育支援
◎Daily Dump:コンポスト関連商品の販売とゴミ問題啓蒙サーヴィス
◎Nature Alley:カディなどインドの伝統的なテキスタイルを用いた衣類
◎Madhubani Painting:インドの伝統的絵画マドゥバニアートの作品
◎Bluecat Paper:木材を使わないアップサイクルな手漉き紙製品
◎Joy@work:ホワイトフィールドの貧困女性職業支援。手工芸品販売
◎Ashwini Trust:貧困層の女性たちによる手づくり買い物バッグ
◎メンバーが交代でゆっくりランチを楽しむ時間がとれたのも、とてもよかった。
◎1Q1のダイニングは広々としているので、長居できるのも魅力。
◎ミューズ・クワイア。今回は「世界に一つだけの花」「パプリカ」「ラベンダーズ・ブルー」「365歩のマーチ」を披露。ヴァラエティに富んだ旋律が好評だった。
◎ミューズ・ダンサーズの4人で、今回も千本桜を披露。初挑戦のメンバー、特訓お疲れさま!
◎バザールに音楽会と、毎度、場を盛り上げてくださるボリウッドBLRのパフォーマンス。オリジナルの衣装も華やかに、すばらしいダンスだった。
◎ピアノ、ヴァイオリン、そしてオーボエ(奏者はコリアン女性)によるトリオ。プロフェッショナルな演奏を間近に経験できることの醍醐味! バザールは、音楽祭のときのように、演奏に集中してもらえないのが、少々残念ではある。
◎メンバーによる琴の演奏。繊細な音色だけに、これもまた、静寂が欲しかった。
◎メンバーによるユニット。ほのぼのと、ウクレレの旋律、やさしい歌。
◎フローズン・ミューズは、You Raise Me UpとFrozen(生まれてはじめて)を披露。坂田、帯状疱疹もあり、コスチュームの変更、今回は見送った。
本当は出演予定だった常連のメグ&ミラクルズ。7歳になるメグは、毎回出演を楽しみにしてくれているのだが、今回あいにく風邪でダウン。時間があいたので、ピアニストのメンバーに伴奏を頼んで、メグの代わりに歌う。
井上陽水の「少年時代」と「いのちの名前」。どちらも、夏の終わりをしみじみと感じさせる、いい歌。自分で歌いながら、感極まる。おめでたい。
◎そして打ち上げ! お疲れさまでした! ビールを飲み干したいところだが、帯状疱疹中につき、フレッシュライム・ソーダで乾杯! インドでは一般的なこのドリンク。しぼりたてのレモン汁にソーダを加え、好みでシロップ(砂糖)か塩を加えてもらえる。わたしはシロップをセパレートで注文して、このみの味付けにする。
ビールがなくても、だいぶ、普通に、盛り上がれた。今年も無事に終了して、本当によかった。みなさま、お疲れさまでした。