今月は、悩んだ。巨額の粉飾決算で問題となっている「サティヤム」のことを書くつもりで資料も準備していたが、自分の体験を語れる部分が少なすぎる。
経済の専門家でもないのに、資料をかき集めてコメントするのは、ブログ上ならまだしも新聞にはふさわしくないと考えた。
前回のテロの記事に連なることを考え、もっとインドの現状を具体的にイメージしてもらいたく、異教徒が共存する街の様子を伝えたいと思った。
先日ブログにも記した、ある一日の行動の中に、いくつもの宗教が織り込まれていることに気づき、そこを強調するコラムを書くことにした。
かつてなく、すべてが自己の体験によるレポートだけに、主観的になりすぎることを恐れたが、全体の起伏が浅いものの、なんとかうまくまとめられたと思う。
このような「日常」を伝える必要性を感じたのは、昨年末、久しぶりに日本に帰国して、日本とインドの「あまりにもの違い」を痛感したからだ。もっとわかりやすく伝えなければと思わされた。
これからも、要精進である。がんばります。