🇮🇳インドのナイチンゲールと称されてきた伝説的な歌い手、ラタ・マンゲシュカルが今日、92歳で他界された。COVID-19に感染されたようだ。1972年以降、70年に亘り、プレイバックシンガーとしてインド音楽界に貢献、無数の映画音楽をも彩ってきた。
インドのメディア、ソーシャルメディアは今、彼女を悼む記事や言葉の海だ。
彼女の偉大さは、その艶やかで麗しい歌声だけでない。ヒンディー語やマラティー語を中心に、36を超えるインドの言語に加え、外国語の歌もレコーディングしてきたことにもある。ギネスブックの「Most Recording(最多録音歌手)」にも掲載されるほか、国内外でさまざまな賞を受賞されてきた。今ごろは天国を、その歌声で満たしていることだろう。
大ヒットしたインド映画『LOVE IN TOKYO』(1966) の主題歌『SAYONARA SAYONARA』を歌ったのもラタ・マンゲシュカル。会うなり「サヨナラ」という年配インド人がいるのは、この歌の影響。この動画、フランク・ロイド・ライトの手なる旧帝国ホテルが映り込むなど興味深い。
わたしが一番好きな、JANA GANA MANA(インドの国歌)は、A. R. ラフマーンの編曲によるもの。いくつかのヴァージョンがある。本当に、美しい。
作詞作曲/ラビンドラナート・タゴール
編曲/A. R. ラフマーン
歌唱/ラタ・マンゲシュカル
米国在住時、長距離ドライヴの車中では、よく歌った。夫は決まって「カビ〜カビ〜」に始まる曲を口ずさんだが、私は原曲を知らぬまま歳月は流れた。去年この曲だと知り、超絶音痴な夫が歌っていた曲とは別次元の旋律で驚愕した。これもまたラタ・マンゲシュカルの歌声。
インドの時事をいち早く反映するAMULの広告。かつては毎週水曜日に出されていた広告だが、このごろは頻繁に見かけるようになった。昨日も早速、訃報を届けていた。
🙏合掌。
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