明日のゲストのために、久しぶりにカステラを焼いた。1年ぶりかもしれん。
わたしがお菓子を作るとき、最低でも12人分レシピから。多すぎるが、型なども大きいものしかない。
2012年にミューズ・クリエイションを立ち上げて以来、毎週金曜日のオープンハウスでは、毎週のように菓子を作っていた。多いときは40人近く集まる時期もあったが、せっせと楽しく焼いていた。
たまにトムズ・ベーカリーのドーナッツや、K.C. DASのミシュティ・ドイ、ナチュラルズのアイスクリームなどを買うこともあった。それはそれで、おいしかった。
渦中にいたころの自分には、自分でもよくわからなかった。わたしはどうして、こんなに熱心なのだ? こういうキャラだったか? 子どものころから独立独行、協調性がなく、グループ活動が苦手な人間じゃなかったか?
それがどうして、米国時代には殆ど交流のなかった「駐在員夫人」たちと、こんなにも共に活動することになったのだ?
背景には、色々な要因があったのだと、今振り返ってみて思う。損得勘定抜きで継続していた衝動。それもまた、定められたレールの上だったか。
年に何回ものイヴェントやバザール、慈善団体訪問……。自分の中では「本業の傍らの慈善活動」と位置付けていたが、いやはや、どちらが本業だったかと、振り返れば、その経験の蓄積とかけがえのなさを思う。
☕️
歌や、ダンスや、手工芸の合間の休憩時間。淹れたてのコーヒーや、お茶と共にお菓子を食べつつ語らうひとときもまた、大切で。
8年間、ずっと順風満帆だったといえば嘘になる。けれど今となっては、のべ228名のメンバーたちの、笑顔と笑い声、賑やかで楽しい思い出ばかりが、蘇るのだ。
敷居が低い(ない)我が家にて。伴侶の会社やステイタスに関係なく、みながなるたけ「素の自分」でいられる場所を提供したかった。一時帰国から、いろいろな思いを抱えて、メンバーがバンガロールに戻って来たときに、「おかえり」と言える場所。「ただいま」と言ってもらえる場所。
人生は、持ちつ持たれつプライスレス。ひとりでここまで来たんじゃない。
ミューズ・クリエイションは6月で10周年。今年こそは日本へ一時帰国し、どこかで同窓会をしたいものだ。願わくば……5月!
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