いつのまにか、我が家の椰子の木に、大きな蜂の巣ができていた。バンガロールでよく見かけるタイプのぶら下がりスタイル。
上階の人から苦情が来たので、駆除することに。
専門業者……と呼ぶにはあまりにワイルドな男衆数名。
するすると椰子の木に登り、煙を焚いて蜂を巣から追い払い、用意してきた缶に蜂の巣を収める。
庭にはブンブン、蜂が飛び交い、猫らは怯えて屋内避難。
朝から何かと、大騒ぎだ。
そして得られた約10キロのハチミツ。
作業費用は「ハチミツ不要なら無料/全部いるなら12,000ルピー」という乱暴な価格設定。
ハチミツ……なかなかの高値で販売できる模様。
我が家はそんなに要りません。
ちょっとだけちょうだい。と頼んだら、本当にちょっとだけ、くれた。
それを、ドライヴァーとメイドにも、少しずつあげた。
一応、都会とはいえ、この界隈、草花多く、樹木も少なくない。蜂たちもせっせと蜜を集めているのだ。
採れたてのハチミツは、意外なほどに温かく、ほのかな酸味としっかりとした強い甘み。
いろいろあります。バンガロール生活。
昨日、蜂の巣駆除の男衆の「裸足」が映り込んだ写真を見て、驚きのコメントを残してくれた人が、FacebookとInstagramそれぞれ一人ずつ、いらした。
その背後には、同じように驚いた人がもっといるはずだと思ったので、改めて書いておく。
我がインド生活。あまりにも、ワイルドな情景に慣れてしまっていることから、全く違和感を覚えず、言及さえしなかった。
「裸足で椰子の木登り」は南インドにおいて、極めて普通の光景だ。素手でそのまま登る人もあれば、縄を使う人もいる。昨日は登る様子を見ようと思っていたのだが、目を離したすきに、あっという樹上の人。
蜂がブンブン舞い飛んでいるが、「普通の服装」でもあった。まさに「無防備」。
参考までに、これらの写真は、2004年にケララへ訪れた時のもの。たくましくも美しい姿をした、村人であった。
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