一昨日、火曜日は、またしても終日、家の片付けなど。あっという間に、1日が終わる。
好天だった昨日は、これ幸いと、百道(ももち)浜界隈へ。目的地は「福岡市博物館」。バブル経済時代の1989年、福岡市の市政100周年に開催された「アジア太平洋博覧会(よかトピア)」に合わせ、会場内のテーマ館として建てられたあと、1990年に福岡市博物館として再誕したとのこと。
つまり30年以上前からあるのだが、わたしは今回、初めて訪れた。今後、インドと福岡、九州に関わる仕事をするに際して、福岡の歴史的背景をできるだけ知っておきたいと思った。加えて、「玄洋社」の資料があると知って、関心を強くした。
バスを降り、海の匂いがする風に吹かれながら、博物館を目指す。ダイナミックな建築物と4体のブロンズ像、庭園に広がる池のスケールに目を見張る。
ブロンズ像は、フランス近代彫刻の巨匠、エミール・アントワーヌ・ブールデルによるもの。向かって左に「雄弁」「力」と名付けられた男性像、右側に「勝利」「自由」と名付けられた女性像が立つ。これもまた、市制100年を記念して、パリのブールデル美術館から購入したものだとのこと。勢いのあった時代を感じさせる。
頭山満と玄洋社、そしてインドの独立に関わる人たちとの関係は深く、そのあたりの資料があれば見たいとの思いがあったのだが、あいにく、一般には公開されていなかった。しかしながら、問い合わせに応じてくださった学芸員の方が、造詣深く、おすすめの情報源などを丁寧に教えてくださり、とても参考になった。
金印、遺跡、黒田節、豪商、戦時下、伝統行事や祝祭……。さまざまな切り口で、福岡の郷土史を体験できる展示物があり、とても楽しく勉強できる。折しも開催されていたエジプト展に訪れる脳内許容量がなかったので、2時間程度で博物館をあとにした。お昼時でお腹が空いていたこともあり……。(つづく)
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