July 7, 1996. In the evening of Tanabata.
At a café in a bookstore on Broadway.
The only empty seat in the crowded store.
"May I take this seat?"
26 years have passed since I asked him.
Recently, I have come to realize that it was not my choice.
Everything is on a predetermined rail.
I will solemnly fulfil the role I have been given.
1996年、七夕の夜。
ブロードウェイ沿いの、書店のカフェ。
込み合う店内で、唯一見つけた空席。
「ここに座ってもいいですか?」
と、声をかけてから26年。
このごろは、思うのだ。わたしが選んだのではない。
すべては、定められたレールの上。
わたしは与えられた役割を粛々と果たしてゆく。
* * *
二人揃ってCOVID-19、回復中。
出会いの日を前にしての、あたかも厄落としだったか。
花屋に届けてもらったアレンジメントを見るなり、
「きれい! これ、僕たちの快気祝い?」
と、夫。いっそ、そういうことでも、いいけどね。
七夕にちなんで、短冊に文字を書く。
二人の未来に、閃いた2つのことば。
どこぞの信用金庫のスローガンみたいだ。
まだまだ、これからなのだ。わたしも、わたしたちも。
死ぬまで続く、旅路の途中。
謙虚な冒険者でありたい。
* * *
久しぶりに、夫の好物の、アップルクランブルを焼いた。夫は喜んで食べていた。
わたしはまだ、味覚不全だけれど、甘酸っぱいおいしさは伝わった。
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