瞬く間に2年8カ月ぶりのデリー滞在が終盤だ。動くほどに、留めておきたい出来事は増える。自身の経験や思いを、InstagramやFacebookなど、ソーシャル・メディアに残しブログに整理する理由はいくつもある。「人との出会いの契機になる」というのも、その理由のひとつだ。
今回、わたしの投稿を契機に、楽しい未来につながる新たな出会いも生まれた。わたしの記録の読者は決して多くはない。さらには、声をかけてくれる人は少数なので、むしろ丁寧な関係を育みやすい。
人間、ひとりひとりと言葉を交わし、真摯に関われる他者の数は、限られている。故に、出会った人とはなるたけ楽しく有意義な時間を送りたいと常々考えている。
……と漠然としたことを書いているが、このテーマについては、いつかきちんと考えを整理して文字にしたいところだ。不本意ながら、出会いを雑に扱われることも少なくないからこそ、他者に対しては、真摯でありたいとも思う。
インドの家族や親戚を訪ねたり、道中で、デリー在住の方からTwitter経由でオススメされたカフェを訪れたり、あるいは10年ほど前に創業した革製品店で小さい財布を買ったり、全時代的に戻ったデリーの酒店(政府運営に移行?)で選択肢少ない中からワインやビールを購入したり……。
そもそもは外食予定だった日本人の友人らを、結局は自宅に招いてのディナーを二晩連続開催。マルハン家に勤続30年のドライヴァーが自らキッチンに立って作るマイルドなインド料理を供する。夫も亡義父も辛いものが苦手。ゆえに、唐辛子皆無の料理なのだ。
一昨日は、柴田氏と、インド旅行中の彼の後輩、チカさんをお招きした。柴田氏経由で携わることになった京友禅サリーのプロジェクト。友禅に限らず京都全体について、これから知見を深めたいと思っているところだが、チカさんも京都ご出身だとのこと。京都のおいしいお菓子(栗入りの濃厚なパウンドケーキ)などをお土産にいただいた。写真を撮り忘れた。非常においしかった。
そして夕べは、約3年ぶりに、繁田女史と再会。彼女の好きなナシック(マハラシュトラ州のワインの産地)のワイナリーの赤ワインを持参してきてくれた。彼女とは、15年前に仕事を通して知り合った。以来、折に触れて会ってきたが、最もインパクトがあったのは、KRSMAワイナリーを求めてのハンピ弾丸旅だろう。
あの旅が契機となり、わたしは『破天』を読み、佐々井秀嶺上人と出会うことになった。
そして先日、彼女はダラムサラで剃髪している。わたしが詳細を言及するのは避けるが、「ゆるい出家」をした模様。彼女と行動を共にしていた「ゆるめ出家仲間」の男性二人とも、今回、『深海ライブラリ』ブログにまとめたナーグプルの記録のご縁で連絡を受け、オンラインでお会いした。
ネットの深海に眠るブログの記事が契機となり、事態が動くことがある。それは、自分のためだけでなく、誰かのためにも、なる。記録は財産だと改めて思う。
ところで、わたしが17年間使い続けている米Typepadのブログサーヴィスが、この1カ月ほど、大規模移行に失敗し続けている。しばしばサーヴァーがダウンしている。昔ながらの利用者が、twitter上で吠えている。ビジネスに直結している人には大打撃だ。わたしも移行を検討中である。
時代の趨勢に対応しつつ、未来、記録は残し続けようと、思いを新たにしている。
✊インド国憲法草案者アンベードカルとインド仏教。そして日本人僧侶、佐々井秀嶺上人を巡る記録
https://museindia.typepad.jp/library/2021/12/unity.html
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