庭のある家に越して来て、毎日いろいろな生き物に接する。 午後の庭を訪れる黒やオレンジのチョウ。 小さなヤモリたち。あちこちの、片隅に暮らしている。 大工が残して行った小さなガラス。その内側を寝床にしているものもあり。 毎朝、毎晩、同じ場所で見かける。昼間はお出かけ。 大きくてきれいな巣を作るクモ。 害虫を取って食べてくれるはずだが翌朝使用人に破壊される。 茶色い羽、長い尾を持ったトリ。隣の大樹の木... Read more →
●緩やかに巡るバンガロールの季節 四季のメリハリが浅いとはいえ、今、夏がさかりのバンガロール。 「ガーデンシティ」と呼ばれる(呼ばれた)バンガロールは、同時に「エアコン・シティ」の異名を持つほど、過ごしやすい夏が取り柄だったのだが、昨今は、気温の上昇が著しい。 グローバルウォーミング(地球温暖化)の影響というよりも、この街そのものの近代化が、気温上昇に直結しているに違いない。ここしばらく、木々が伐... Read more →
ぼくは、マルハンさんちの、庭にすんでいるカエルです。なまえは、まだありません。 ここにきて、2週間くらいたちます。この庭は、毎日さわがしいです。マダムは毎朝のように、小さなハサミを持って、伸びた枝や葉をちょきんちょきんと切っています。 「好きじゃない木に限って、伸びるのがはやいわ! まったく!」 といいながら、ぱっちんぱっちんと、ごうかいに切っています。ちょっと怖いです。 このごろは、庭師を呼んで... Read more →
●新しい使用人、シャンティが来ている。 友人の紹介で、新しい使用人が来るようになった。モハンが1カ月の休暇を取るので、当面はその間の「穴埋め」としての雇用なのだが、英語可能で優秀な使用人を見つけたいと、常日頃から切に願っていたわたしとしては、彼女の仕事次第では、長期間働いてくれることを望んでいる。 言葉の問題、生活習慣その他の著しい違いなど、諸々の、簡単には書き尽くせない出来事が多発して、我がイン... Read more →
●毎日が、濃くて濃くて。 今、束の間の平穏、5月15日火曜日午前11時。ここ数日はブログを書く余裕もなく、どたばたと時間が流れていた。 ロメイシュ&ウマが来ている。が、実はいつまで泊まるのだか、わたしはまだ知らない。彼らは6月20日ごろ、トルコ、スイス、そしてギリシャの旅に出ることは決まっている。だから、それまでには帰るには違いない。 つまり、どんなに長くても1カ月。 ……1カ月は大した長さじゃな... Read more →
●仕事のことなど。 通勤地獄に身を任せている訳でも、残業続きの日々を送っている訳でも、育児に追われている訳でもないのだから、時間に余裕があると言えばあるのだが、それにしても毎日が、濃密である。 多分、一日のうちに会う人間の数、路傍で見かける人間の数、言葉を交わす人間の数が、過去のどの時代にも比して、圧倒的に多いのも一つの理由だろう。 なにしろ人口十億人超のインドだもの。 思えばあのワシントンDCで... Read more →
- ロメイシュとウマは友人宅へ出かけている。だから久しぶりに、アルヴィンドと二人きりの静かな週末だ。 - 昨日、ウマが買って来てくれていたバケットとフォッカチオでランチ。友人がくれたオリーヴの実、それからチーズ、レモン風味のオリーヴオイルなどを食卓に並べて、よく冷えた白ワインを開けて、簡単だけれど、幸せな食事。 - 最近の、一日のうちで好きな時間は、庭に水をまく夕暮れどき。水をまくと、涼しい風が起... Read more →
ざわざわと、風受ける木枝のうなり。 ぐわんぐわんと、しなる枝葉の揺らぎ。 掃いたばかりの庭に、 三日月みたいなかたちの木の葉が、 はらはら、はらはら、舞い落ちる。 ゆたかに水を含んだ灰色の雲が、 まもなく、真上に届く。 乾いた土に、雨が降る。 乾いた緑に、雨が降る。 真夏の午後の、灼熱は幻。 冷たくなった風が、 ひゅるひゅると吹き抜ける。 ごくごくと飲み干すように、 大地は雨を受け止めて、 緑はし... Read more →
ナマステ〜。 わたしが噂のカーミットよ。 この間は、「触りたがり」なマダムから逃げてたんだけど、ご主人がわたしのこと、恋しがってるみたいだったから、また戻って来てあげたの。 今日はとっても風が強かったけれど、雨がたっぷり降って、うれしかったわ〜。 風でハイビスカスのお花が散ってしまったのを、 マダムがわたしの池に浮かべてくれたの。 どう? すてきなステージでしょ。 今夜も、オールナイトで歌うわよ!... Read more →
●父の命日 今日は、父の命日だった。あれから三年。 あの年の春から初夏にかけては、友人の死、父の死と、祖母の死と。 「おはよう」 「いってらっしゃい」 「いってきます」 「おかえり」 「ただいま」 「いただきます」 「ごちそうさま」 「おやすみ」 それらが言える毎日を、身近な人々の終焉を目撃して、有り難く思った。 朝、ガネイシャ像に水を供え、香を焚き、父の形見の小さな般若心経を開き、唱えた。 ●夫... Read more →
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現在、朝の7時半。6時起床でハイダラバード日帰り出張の夫を見送り、今月最後の仕事を仕上げるべくコンピュータに向かったが、ブログを書き始めている間違った我。今日にも大まかなレポートを日本へ送らねばならぬというのに。 昨日の夕方、ロメイシュとウマが帰った。とても、楽しい滞在だったようだ。なんだかんだといいながら、アルヴィンドはもちろんのこと、わたしも楽しく過ごした2週間あまりだった。 そして気がつけば... Read more →
●尽きない日々。 6月だ。 毎日、自分の周りでも、この街でも、この国でも、そして世界のさまざまな国でも、いろいろなことが起こっている。 毎朝、新聞三紙("Times of India" "The Hindu" "The Economic Times" )にざっと目を通すだけで、TVさえ見ないのに、心に引っかかるニュースに、次々と出合う。心に引っかかるものの、刻印されることなく過ぎ去る事象。 加えて... Read more →
福岡に住んでいる友人から、日本の音楽と映画のディスクが送られて来た。 「送るね」 とメールを受け取ってから数日後だったので、早くて驚いた。とてもうれしかった。 封筒に貼られている、3枚の80円切手の、その美しい日本の光景に眺め入ったあと、ふと、脇に2枚貼られていた2枚の10円切手を見て、目を見張った。 あまりにも、似すぎている! 彼女が投函してくれたのは、29日の朝だという。奇しくも、同じ日に載せ... Read more →
先日、ご近所のNRI (Non Resident Indian: 海外在住インド人)で、現在バンガロールに赴任中のカップルから、BEC (Bangalore Expatriate Club)の入会に誘われていた。夫の方(彼もアルヴィンドという)が立ち上げた海外駐在員のためのクラブで、現在数百名のメンバーがいるという。 OWCは女性のクラブで、たまに夫も同伴でのイヴェントがあるが、こちらの方がメンバ... Read more →
●インディラナガールでお買い物 思い返せば、昨年末に日本から帰国した翌日から「新居購入プロジェクト」が開始され、加えて濃密な仕事を抱え、内装工事だ引っ越しだ、米国行きだパーティーだ、義理両親の到来だと、間断なくイヴェントごとが続いていた半年間であった。 尤も、インド移住以来、そういう日々なのであるが、そんななか、今週末は夫婦揃って「落ち着いたな」という気分で、週末を迎えた。新居の改善作業はまだまだ... Read more →
OWC日本人会員向けに、ブログを作っています。どうぞご利用ください。アドレスはhttp://museindia.typepad.jpです。 Read more →
●男の料理?! プレシラちゃんランチ このごろは、千客万来な我が家である。 日曜から月曜にかけては、バンガロール在住、こちらで仕事をしている友人しのさんが泊まりに来た。幸か不幸か、アルヴィンドは日曜の夜、4時間以上もかけて電話でミーティングをしていたため、夕飯までのひとときを、グラス片手に日本語で語り、ゆっくりと過ごせた。 9時すぎに、準備しておいた料理に火を通して食卓に並べ、インド的遅い夕食。翌... Read more →
●どこでもドア。 「あ〜、ちょっと、今、車、停めて!」 時折、ドライヴァーのラヴィを困らせる我。停めにくい、あるいは停めてはならぬ場所で下ろしてもらい、来た道を数十メートル引き返し歩き、今しがた目に飛び込んで来た「興味深い店」へと足を運ぶ。 今日のアンティークショップは、かなり楽しい場所だった。 アンティークショップと言えば、コルカタが最も多いらしく、ここバンガロールではなかなかいい店に出合えない... Read more →
●デリーから、友人来る。サリーショップで過ごす午後。 バンガロールからデリー移転になったばかりの友人K子さんが、15日に開催されるバンガロールの日本人会総会(パーティー)に参加するべく、バンガロールに来ている。数日、我が家に「お泊まり」の予定だ。 デリーは猛暑であるうえ、新居はラジャスタン地方からの砂嵐に見舞われたり、ご近所の解体工事の影響で更なる砂塵に見舞われたりで、その掃除などでも疲労困憊の様... Read more →