2020年の記憶は歪んで、久しぶりなのかどうなのかもわからない気分で、毎度シャングリ・ラのロビーで撮影後、最上階のYataiiへ。尤も、ロックダウン以降、同じ階の3つのレストランは、暫定的にインド料理店「サフラン」に統合されており、イタリアンも日本料理も、まとめてインド料理店で供される。
日曜日の昨日。店内は家族連れで満席状態。テラス席は風通しよく、屋内のダイニングも天井も高くテーブルの間隔も広いので、「密」の心配はほとんどない。
さて、ランチを共にしたのは、先日、農場見学に訪れたGourmet GardenのCEO夫妻。あの日、意気投合したこともあり、近々食事に出かけようと話していたのだ。「有機野菜のビジネス」を熱く語りながら、しかし彼らもノン・ヴェジタリアン。我々同様、Strictly Non Vegitalianらしく、日本料理も大好きだとのこと。
類は友を呼ぶのか、わたしたちの周囲には、日本料理が大好きなインドの人たちが本当に多い。
彼らは日本酒で、わたしたちはホワイトワインで乾杯。食事も会話も弾んで瞬く間に時間が流れる。
米国在住時から、夫の家族や親戚を通して気がついてはいたが、インドとは、欧米にも増して、家族や親戚、友人たちとの社交(ソーシャルライフ)が重視される。重視というよりも、それがスタンダード。核家族化が進み、週末の過ごし方にも変化が見られるが、「人と人とのリアルな繋がり」と「絆の強さ」は、「その善し悪しはさておいて」、日本のそれとは比べものにならない。
米国でも、ビジネス関係の人たちと「夫婦単位」で食事をすることが多かったが、インドではそれが極めて普通なのだ。
……という話は、先日も、同窓会企画の対談にて、元バンガロール駐在、その後ボストンのハーバード・ビジネススクールに進んだ才木さんとも話して盛り上がった。あの動画も、本当にいい話がたくさんなので、まだご覧になっていない人にはぜひ見ていただきたい。海外で働く人には、きっと役立つエピソードが満載だ。
若きインドの起業家たちの話を聞くことはまた、本当に刺激になる。
時代の移行期に在る我々。パンデミック世界を背景に、持論を熱く語りすぎた気がしないでもない。しかし、「健康的な食を提供する」という基本的かつ大切なコンセプトをビジネスにした彼らゆえ、すでに感性の共通言語がある。こっちが投じる話題を、気持ちよく捉えてくれるので気持ちがいい。
前日に、スパイス・ボックスやドライフルーツなど、新商品ラインのギフトを贈ってもらっていたので、ミューズ・クリエイションのオリジナルTシャツと、エコバッグをプレゼント。
毎度おなじみ書道短冊、今回は「Gourmet Garden グルメ・ガーデン」にちなんで「美食の庭」。以前、乳製品会社、「MILK MANTRA」のCEOに贈った「牛乳讃歌」と並んで、我ながら、いい味出してる。
次回は我が家で「日本料理っぽいもの」を振る舞うことにした。
いただいた木製のかわいらしいスパイス・ボックスは、イヤリング入れになりそうだ。
【インド発、世界】 🇮🇳🇯🇵インドのオーガニック農作物事情と画期的なブランド「Gourmet Garden」の農場見学レポート/1980年代、義母が闘病しながら育んだ無農薬農場のエピソードなど。
00:06 ●まずは……坂田の個人的な経験に基づくインドのオーガニック食品事情
03:19 ●1980年代、無農薬野菜を育て、白血病と闘った義母ANJNAのエピソード
05:35 ●Gourmet Garden 農場見学の経緯
06:50 ●成長し続けるインドのオーガニック市場。その、ごく断片的な情報を参考までに。
08:24 ●お待たせしました! 農場です!
12:31 ●Gourmet Gardenのコンセプト
13:29 ●このビジネスをはじめた動機は?
14:35 ●ほかにも見学のファミリーが来訪
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