今年は積極的にデジタル・デトックスすべく、インターネットの接続時間を減らそうと考えている……と言っている先から、「映画は別」とばかり、昨日は昼間からワインを飲みつつ、NETFLIX鑑賞。過去10数年のインド映画は、「歌って踊って」以外の味わい深いものが急増している。また、「インターミッション(途中休憩)」がない1時間半程度の「短いもの」も出てきており、ありがたい。
昨日は、『Tribhanga(トリバンガ)』と『Is Love Enough? Sir』を見た。どちらも、10年以上前であれば決して描かれなかったであろう「今のインド」が描写されている。インドのジェネレーション別、志向/思考/嗜好の変化が随所で見てとれて、どちらも興味深かった。詳細を語りたいところだが、割愛。近々公開される『ホワイト・タイガー』を見るのが楽しみだ。
2本も映画を見たので、夕方からは、パソコンを離れ、歴史を概観することにした。10年ほど前から、若者向けセミナーで語っている「提言」の一つに、せめて「明治維新以降の歴史を学ぼう」というものがある(写真4)。
昨年から折に触れ記しているが、個人的にこのパンデミックは、時代の大きな転換期のように感じている。なぜそう感じるのかを、「視覚的に確認」したく、あくまでも個人的な視点から「大切だ」と感じる史実を書き出してみた。これが楽しい。後半になると、自分が生まれているから、「自分史」さえも織り交ぜて書いていく。
学生時代はほとんど興味もなく、楽しいと思ったことのない世界史の授業だったが、社会人になり、自分が世界各地を旅し、経験を重ねたことにより、あらゆる事象が興味深く思える。数年前に購入していた山川出版社の書籍を見ながらも、より知りたい項目はネットで検索。便利な世の中だ。
「経験を重ねる」ということが、どれほど関心を高めさせ、好奇心を刺激してくれるか。学生のときは、苦痛でしかなかった勉強。今、こうして、ノートに手書きで史実を書き連ねつつ、時間を忘れて没頭していることに気づいて驚く。人生は、短いようで、長くもある。復習するに、今からでも遅くはないということを、実感する。
なお、日印の歴史については、セミナーの資料から写真を転載した(写真6&7)。日本とインドの歴史に少しでも関心のある方は、ぜひセミナーの動画を見て欲しいと改めて思う。わたしは専門家ではないが、編集者として、なるたけわかりやすく、資料を作っている。セミナー内ですべての資料を表示しているので、参考になる点は多いと思う。
7枚目の写真は、高校の時の教科書だ。ほとんどの教科書は処分してきたのに、国語と社会だけは、ずっと捨てずに今に至るまでとっておいたことには、たぶん何か、意味があるのだろう。
世界史の教科書は、1982年発行につき、それ以降のことがわからず、あまり実践的ではない。しかし、最後のページを見て、心を射抜かれた(写真8)。歴史を把握した上で、互いに憎み合うのではなく、明るい未来を目指して協調することが、どれほど大切か。印パ関係にしても然り。人類が太刀打ちできないパンデミック下においては、人類同士が戦っている余裕などない。無駄でしかない。
さらに先日、「新倫理・社会」の教科書を開いて、衝撃を受けた。これがすばらしく、いいのだ。この本を読み込んで、授業をしたいくらいである。この本は間違いなく、「人間としての生き方」を学ぶ上での端緒となる名作だ。子どもたちには、具体的な事例を織り交ぜつつ、わかりやすく伝えたい……ということは、また別の機会に記そう。
手元にこの教科書をお持ちの方、再読をお勧めします!
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