今日1月26日はインド共和国記念日。1947年8月15日、長きに亘る英国統治時代を経て、インドとパキスタンは「分離独立」した。
それから3年後の1950年1月26日、インド国憲法が発布され、今日がインド共和国記念日となった。しかし、「1月26日」という日は、すでに英国統治下にあった1930年から、すでにインドにとっては「大切な日」であった。
今日という日、忘れてはならない人物は、インド国憲法の草案者であり、ネルー内閣の法務大臣でもあったビームラオ・アンベードカルだ。ダリット(不可触民)出自でありながら、想像を絶する努力を経て、インドの歴史を語るに不可欠な偉人となった。
晩年、多くのダリットたちとナーグプルにて仏教に改宗。それを現在も受け継ぎ、「インド人」となりて半世紀もの間、身を賭して、迷える人々を導き、救い続ける日本人僧侶が、佐々井秀嶺上人だ。
歴史は色濃く、現在に連なる。
添付の資料は坂田のセミナーのごくごく一部だ。従来行っていたセミナーを整理し、昨年はShiva Stationを通して3回(動画は合計4本)、ZOOMセミナーを実施した。それをYoutubeのチャンネルにアップロードしている。
ちなみに来週2月3日水曜日には、「アンベードカルとインド 仏教、そして佐々井秀嶺上人」をテーマにしたセミナーを実施する(一両日中に告知される予定)。
諸々濃いが、インドに暮らし働くに際しては、本当に知っておいた方がいい内容が満載のセミナー。動画にアップする際、1本、1時間前後に編集し直しているものの、長いと思われるだろう。
手前味噌を重々承知で言えば、これほど多岐に亘る内容を、広く浅くとはいえ、凝縮して語り続ける日本人は、そう多くはいないはずだ。インドを知る端緒を得たい人には、何かしら役立つ情報が鏤められているに違いない。
変化を伴いながら移ろう時代の中で、生きている限りにおいては、日々、発見の連続で、軌道修正も必要。何年、何十年暮らそうとも、学ぶことは尽きず、それがまた、面白くもある。
極力、偏見のない視点から、異国としてのインドを見つめている。少しでも多くの人に、参考にしていただければ幸甚だ。
●パラレルワールドが共在するインドを紐解く
① 多様性の坩堝インド/多宗教と複雑なコミュニティ/IT産業を中心とした経済成長の背景/現在に息づくガンディの理念
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② 「広く浅く」インドの歴史(インド・パキスタン分離独立)/インドの二大政党と特筆すべき人物/テロが起こる理由とその背景
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③ 〜前編〜 明治維新以降、日本とインドの近代交流史〈前編〉人物から辿る日印航路と綿貿易/からゆきさん/ムンバイ日本人墓地/日本山妙法寺
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③ 〜後編〜 明治維新以降、日本とインドの近代交流史〈後編〉第二次世界大戦での日印協調/東京裁判とパール判事/インドから贈られた象/夏目漱石
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