【インド国憲法の草案者、アンベードカルとインド仏教、そして日本人僧侶、佐々井秀嶺上人】
昨年、ZOOMの利用が急増する中、柴田氏より、『Shiva-Station LIVE「インド最前線」』にて、セミナー実施の機会をいただいた。当初の打ち合わせでは、インドの多様性の実態、政治や宗教、日印の歴史といった概要(必修編)は1回でまとめ、衣食住それぞれをテーマにしたライフスタイル&ビジネスの話を3回、という構成にする予定だった。
しかし、「インドの概要」が終わらぬまま、気がつけば4回目。資料を再構成すべく諸々の事象を再検証するにつけ、次々に新たな事実が掘り起こされて、情報は益々増えていく。どうしたものかと悩みつつも、オンラインでのセミナーは、動画に残してじっくり見直してもらうこともできる。ゆえに、あまり端折ることなく、今回に至った。
さて、4回目のテーマは、冒頭にある通り。ダリット(不可触民)出自でありながら、想像を絶する勤勉さと努力と精神力とで道を拓き、ネルー内閣の法務大臣に就任。インド国憲法の草案を作成した偉大なる人物、ビームラオ・アンベードカルをご紹介。
彼が仏教改宗に至った背景を説明するとともに、それを現在も受け継ぎ、「インド人」となって半世紀もの間、身を賭して迷える人々を導き、救い続ける日本人僧侶、佐々井秀嶺上人について言及する。
坂田は2018年4月下旬の仏陀生誕祭の折、数奇な経緯でナーグプルを訪れ、佐々井秀嶺上人と行動を共にさせていただく幸運を得た。また、同じ年の11月、年に一度の一時帰国の際、ブッダガヤの大菩薩寺をヒンドゥー教徒から仏教徒の手に取り戻すべく活動の一環として、やはり日本に一時帰国されていた佐々井秀嶺上人と、増上寺で再会の機会をいただいた。
重なる偶然の導きを思いつつ、今回は特に、個人的な体験談も織り交ぜながら、お話をしたいと思う。
★セミナーのお申し込みは、こちらからどうぞ。
なお、今回はじめて参加される方は、理解を深めるためにも、ぜひ①②③(前編&後編)、合計4本の動画をご覧ください。
●パラレルワールドが共在するインドを紐解く①
多様性の坩堝インド/多宗教と複雑なコミュニティ/IT産業を中心とした経済成長の背景/現在に息づくガンディの理念
●パラレルワールドが共在するインドを紐解く②
「広く浅く」インドの歴史(インド・パキスタン分離独立)/インドの二大政党と特筆すべき人物/テロが起こる理由とその背景
●パラレルワールドが共在するインドを紐解く③ 〜前編〜
明治維新以降、日本とインドの近代交流史〈前編〉人物から辿る日印航路と綿貿易/からゆきさん/ムンバイ日本人墓地/日本山妙法寺
●パラレルワールドが共在するインドを紐解く③ 〜後編〜
明治維新以降、日本とインドの近代交流史〈後編〉第二次世界大戦での日印協調/東京裁判とパール判事/インドから贈られた象/夏目漱石
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