今日は、友人らとランチをとるべく、久しぶりにオベロイ・ホテルへ。タージ・ウエストエンドに次いで、バンガロールで好きなホテルだ。何よりの魅力は緑豊かな庭。ミューズ・クリエイションのメンバーとのサリーランチでも何度か訪れた。色鮮やかなサリーが緑に映えて美しかった。
ランチは、昨年のロックダウン直前にオープンしていた日本料理店「WABI SABI」。内装が完全にリノヴェーションされており、雰囲気が格段によくなっている。大きく開かれた窓、高い天井……。隣接するフレンチレストランはLAPISと名を変え、やはり開放的。
隣のPOLO CLUBは、昔から変わらず、緑まばゆいテラス席が心地いい。かつてはここで一人、サウスインディアンコーヒーを飲みながら、本を読んだり書き物をしたりしたものだ。
わたしが「WABI SABI」に来るのは初めてだと知るや、友人らは驚く。日本料理が大好きな彼女たちは、しばしば来ているらしい。メニュー選びも友人らにお任せだ。唯一、自分で決めたのは、最近マイブームの「KOMBU CHA」。ワイングラスに注がれたそれは、見目麗しく、飲むに愉し。出される料理もまた、いずれもおいしく、プレゼンテーションも美しい。
緑越しの風を受けながら、この都市に住めていることの幸運を思う。ロックダウンの間にも、この街の多くの飲食業は、その店舗の形態を「密にならない」仕様に変えている。そのフレキシビリティと対応の速さには、感心させられる。
数カ月前の第二波の地獄が、まるで「悪い夢を見ていただけだ……」と錯覚させられるが如くに、ホテルのダイニングは人々で賑わっている。なお、我々はみな、早い時期にワクチンを2回接種済みではあるが、デルタ株の恐ろしさを知っているだけに、油断はしていない。
第三波の気配を気遣いつつも「共存世界」はすでに構築されはじめており。ロックダウンで封じ込められる時間が長かった分、こんなひとときもまた、かけがえがない。
いろいろと考えさせられることの多い国の在り方。人の在り方。せめて、若者らが生き生きと生きていられる世界を。
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