オミクロン株の急拡大に伴って、インドの行政はたちまち規制強化。昨年5月あたりの第2波の教訓から、先手を打つ気持ちはよくわかる。文句を言う人、混乱する人は、多分、激減している。
パンデミック以前の世界に比すれば、インド社会の仕組みは「STAY HOME」対応が驚くほどのスピードで整った。家に引きこもっていても、生きる上では何ら問題がない。
しかしね、そういう問題ではないことは重々承知しており。
少しはのんびり生きてもいいんじゃない?……という年頃なわたしですら、この予測不能で自由に飛べない世界に辟易している。
伸び盛り、成長盛り、経験値をぐんぐん吸収して糧にしていく若き世代にとっての、ここ数年の停滞は、どれほどの打撃か。
もうさ、みんな、長生きしよう。
これを取り返すためにはもう、いかに健やかに元気に長く生きるかが勝負だと思うのよ。
年齢を重ねるとさ。若かりし頃には絶望的に長く感じた喪失の時期が、「誤差」にしか感じないこともあるから。
ものすごく大切だと思っていたことも、「仕方なかったな」の一言で片付くから。
だから、もしも今、思い通りに物事が運ばないことで、焦ったり、つらく思ったりしている人がいたら、その人たちに伝えたい。
泣いて叫んでゴロゴロとのたうち回って悔しがったあとは、温かいお風呂に入って、おいしいもの食べて、楽しい動画でもみて笑って、ぐっすり寝て欲しい。
今回、思い出したんだけどさ。
2001年7月にインドで結婚式を挙げた後、わたしたちは10月にニューヨークで、日本の家族も招き、米国の友人らを招待して、披露宴パーティを開く予定でいたのだな。
しかし、当然すべてはキャンセル。亡父は、米国の土を踏むことなく他界した。わたしは、ウエディングドレスを着る機会を逸した。
自分たちの結婚式どころじゃなかったからな、あのときは。
で、今こうして振り返れば、わずか数行で吐露できる思い出。「仕方なかったからね」で終わる過去。
とりあえず、今は無念かもしれないけれど、この「今」をも大切にしよう。心を敢えてすり減らすことは、やめよう。そばにある温もりを慈しもう。🐈
そんな次第で、わたしは2026年の銀婚式で、ウエディング・ドレスを着ようと思う。インドだと、自分に合ったサイズでちゃちゃっと縫ってくれるテイラーがたくさんいるから、好みのものを作ってもらえる。ふふふ。
……今の悔しさや無念は、すべて未来の糧になる!
だから。今、置かれたこの環境の中で、自分にできることを、模索しよう。このパンデミック世界は、わたしやあなただけでない、遍く地球全体に降りかかった厄災。多くの人たちが、それぞれの立場で、足掻いたり、四苦八苦したりしているのだから。がんばろう!
🍷ところで今は土曜の昼下がり。週末の予定は外出禁止令でキャンセルとなり、だらだらしている。
クリスマスの残りのローズクッキーの破片を食べつつ(おいしい)、赤ワインを飲みながら、NETFLIXで『大豆田とわ子と三人の元夫』を見ながら。……これも平和だ。
The sky is smiling. Good night. Have a sweet dream.
夜空が笑っている。おやすみなさい。いい夢を。
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