「心字池にかかる 三つの赤い橋は、一つ目が過去で 二つ目が、今。 三つ目の橋で君が転びそうになった時、初めて君の手に触れた 僕の指」(『飛梅』by さだまさし)
傘を片手に、過去を振り返らず、現在を踏みしめ、未来をゆっくり越える。
その先に、菖蒲池があった。あじさいだけでなく、菩提樹の花も、菖蒲の花も、思いがけず見られたことの幸運。
梅雨の日本の花々をしみじみと眺めるのは、1996年に日本を離れて以来のこと。
子どもの頃は、祖父母や両親と、折に触れて訪れた太宰府天満宮。やがて大人になってからも、何度か訪れた。
「カップルで太鼓橋を渡ったら別れることになる」というジンクス通りになった、今は遠い彼の人の記憶も蘇る。
「若いころは、3つ4つ、ペロリと食べてたけど、さすがに今はね……」
などと言いながら、お土産にと多めに買った梅ヶ枝餅。5時をすぎて茶処はことごとく閉店していたので、隈研吾氏による斬新な建築のスターバックスに立ち寄る。
コーヒーを飲みつつ、語り合いつつ、梅ヶ枝餅を食べ始めればおいしくて、うっかり2個、食べてしまう。
人生の節目を共有してきたご縁を確認するように、美砂さんとの話は尽きず。
わずか数時間ながら、今回もまた、忘れ得ぬひとときを共有できてよかった。次回はバンガロールで会いましょう!
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