*あくまでも、個人的なレポートにつき、「参考程度」にしていただければと思う。
久しぶりに、インドにおけるCOVID-19の状況について、言及しておきたい。昨日、「COVID-19の抗体検査」を受けた。2度感染する人もあるというが、無症状感染していたならば、改めて感染するケースは低いだろうとも思われたからだ。
いくつもの医療機関が検査サーヴィスをしている中から、バンガロール市内に20超のクリニックを持つTATA HEALTHのサーヴィスを選んだ。COVID-19に限らず、さまざまな目的の血液検査をしてくれる。
オンラインでプランを選択、日時指定をして予約。昨日の朝、採血の女性が来てくれ、その場で支払い(キャッシュレス)。夜には結果が届いた。
結果は、陰性。実は年末、夫はすでに検査をしていて陰性だったので、わたしも感染していないだろうと思ってはいた。が、すでに抗体ができていたら……との思いもあった。もっとも、わたしが陽性だったら、夫婦間が「蜜じゃない」いや、「密じゃない」ことが明るみになってしまう。
このところ、医療関係者の友人知人や、ワクチン開発に携わる義兄などから話を聞き、また昨日採血をしてくれたナースの話を聞く限りにおいても、インドはすでに、去年7〜11月ごろをピークに、山場を越えたのではないかと察せられる。
ナース曰く、家庭訪問の血液採取は9月に入ってから再開したとのことだが、COVID-19の患者数がピークだったのはそのころで、現在は下降傾向を維持しているという。
彼女から聞くまでもなく、それは感染者や死亡者の推移を示すグラフを見てもわかる。
以前も記したが、インドにおけるCOVID-19の状況に関しては、「感染者数の多さ」ばかりが取り沙汰されてきた。13億人もの人口を抱える巨大国家、インド。感染者数が世界1になっても不思議ではない。
一方、「新興国」「途上国」という見方で、貧困層の実態ばかりが取りざたされるが、あらゆるサーヴィスにおいて、「進んでいる点」も多いことを、見逃してはならないだろう。
そもそもインドでは、早い時期から検査数が多かった。我が家のコミュニティでも、すでにBBMP(公的機関)が過去3回、希望者を対象に「無料で検査」を実施していた。その度に、無症状感染者が出ていた。
現段階で、わたしのインド人の友人らも、少なく見積もっても「2割以上」が感染している。
感染状況をどう見るのか。それは、各国の「検査数とその報告数」「重篤化率/死亡率」「医療環境」といった大前提がある程度、統一されていないことには、比較しようがないと思う。その上で、参考までに、見やすいと思われるグラフを添付する。
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●2020年3月下旬、ロックダウン開始。この時点での感染者は極めて少ない。
●6月/じわじわと感染者が増え始める。
・ロックダウンが一部緩和してのアンロックが開始。このころより州別対応が見られ始める。
・カルナータカ州、罹患者が増え始める。州政府、私立病院に病床確保の無茶な要求。
・インドにおける新型コロナウイルス感染症の現状を坂田が動画で詳細レポート。
https://www.youtube.com/watch?v=fi_PhxWCY0s&t=2052s
●7月/感染者がぐいぐい増えはじめる。
・医療機関が逼迫し始める。隔離病棟、病床確保の対応に追われる。
・坂田のインド友人女性Aの義父(糖尿病)が罹患、SAKRA WORLD HOSPITALに入院。
・周囲でも感染者がちらほら出てくるが、重篤化した人は少ない。
・海外メディアでもインドの感染者数の多さが取り沙汰され始める。
・在宅治療プログラムが大手病院で次々に準備される。遠隔でのビデオ問診、投薬その他
●8月
・検査数が増える。症状がなくても検査できる。役所が「無料での検査」をコミュニティ別に実施するケースも。
●9月
・久々我が家で小宴会。参加者インド人男性の一人が翌朝「陽性」だったとの報告。
・友人女性Aの夫が罹患。糖尿病を患っていることから状態悪く、SAKRA WORLD HOSPITALの在宅治療プログラムでケア。
https://www.sakraworldhospital.com/covid-19-home.../
・夫の看病をしていた友人女性A(肥満傾向)も感染。在宅治療プログラムでケアを受けるも、数週間は体調不良。
●10月
・ミューズ・チャリティフェスト2020を小さく開催。
●11月
・ディワリなどのお祭りシーズンで感染者が急増することが予測されたが、大きな影響は見られず。
●12月
・ミューズ、小さなクリスマスバザールを実施。
・カルナータカ州ではすでに人口の半分が無症状感染しているのではないか、との医療報告。
・年末年始、州ごとに外出制限、集会の人数制限などを設けるも、自由行動度、高まる。
●1月
・ワクチン接種開始。国産&輸入の2種。ワクチンに関しては、各方面、専門家筋から話が飛び込んできて情報が錯綜。迂闊な発言は、今は控えておくが、数カ月以内でかなり普及すると予測される。
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