坂田にとって、初めての日記は小学校入学を控えた3月。ランドセルを買ってもらったうれしさを記した。当時の記録は断片的だが、13歳で「非常に好きな男子」ができたのを機に、「誰にも語れぬ心のうち」を、日記に記し初めて幾星霜。途絶した時期もあったが、日記を書くことがわたしに与えてきた作用は計り知れない。
加えて20歳のころからつけ始めたスケジュール帳は、現在36冊目。書棚に手を伸ばせば、いつでも過去の自分に再会できる。
インターネット台頭以前の世界旅の際には、必ずノートを持参していた。ニューヨーク在住時の2000年にホームページを立ち上げてからは、ネット上に記録を残してきた。ネットの海底に沈む記録は、誰もがどこからでも発掘できるが、千切れたページも散見される色あせた記録もまた、味わい深く愛おしい。
2017年からはこれまで普通のノートに記していた日記を「5年日記帳」に移行したことで、毎晩の記す楽しみや意義深さが増した。
これまで若者向けのセミナーでは、手書きの記録を勧めてきたが、昨今のCOVID-19禍で、その思いをいっそう強くした。今年からは「手書き回帰」を目指し、 #人生を創るNOTE をキャッチフレーズに、筆記具も新たに整えている日々。
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「不易流行」を体現する日々を過ごす中、この1カ月あまりは、Clubhouseという新しいソーシャル・メディアを通して、稀有な出会いを経験している。声による言葉のやりとりのなかで、かつてない人間関係の萌芽を経験するなか、「手書き」について語り合おうということになった。
こればかりは、声だけでなく、ヴィジュアルも添えたい。記録も残したい。かくなる次第で、明日月曜日、3名の方々のご賛同を得て、遅ればせながらも今年最初のミューズ座談会を実施することになった次第。
「不易(昔ながらの尊重されるべき普遍の本質)」を、「流行(時代の流れに応じた新しさ)」の中で生まれたツールを通して語り合う。とても楽しみだ。
*オーディエンスとして参加される方も歓迎です。途中で質疑もお受けします。ご興味のある方は、インド時間の明日正午まで(日本時間の明日午後3時半まで)に、坂田まで直接、メッセンジャー、もしくはメールアドレス ([email protected]) へご連絡をください。ミーティングのIDなどをお送りします。
●開始日時/3月15日(月)インド時間午後4時30分、日本時間午後8時(90分)
●媒体/ZOOM(録画・編集後、「STUDIO MUSE」Youtubeにアップロード予定
●登壇者/AIKO、井上陽、雨森亜子、坂田マルハン美穂
【大まかな流れ】
①登壇者の自己紹介
②坂田にとっての「手書き記録」と数々のノート
③「記録」がもたらしてくれるもの
④筆記具をはじめとする手書きを巡る話
⑤オーディエンスを交えての質疑応答&歓談
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