明日、月曜の朝、急遽デリーへ飛ぶことになった。デリーに住んでいる夫の義父、ロメイシュ・パパの具合が悪いのだ。 パパは、昨年のクリスマスのころから、体調を崩していた。病院で検査を受けてのち、心臓疾患の薬を処方してもらったのだが、その直後から急激に体調を崩した。当初は薬が強すぎたための副作用かと思われた...
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まだ、家族の誰もが、気持ちの整理をつけられずにいる。 義父ロメイシュ。彼が亡くなった今、はじめて、彼がいかに愛すべきすばらしい人柄だったか、ということを、噛み締めている。思い出はとめどなくあふれるが、いやな思い出が、ひとつも、ほんとうにひとつも、ないのだ。そのほとんどは、笑いにつながるエピソードばか...
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インドでは、「葬儀の様式」を一括りで語ることはできない。基本的には、ヒンドゥー教徒は遺体を火葬して川に流す。イスラム教徒やキリスト教徒は、火葬をせず、棺を墓地に埋葬する。 夫はヒンドゥー教徒なので、火葬されることは予測していた。ロメイシュ・パパの母、ダディマが13年前に他界したときのことを思い出し、...
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デリーに来て、まだ3日目の夜にも関わらず、もう長いこと、ここにいる気がする。 人の死に際しては、数々の手続きが必要だが、家長の死は尚更だ。我が父が亡くなったときには、ホスピスから遺体を葬儀場に移し、その後、妹と共に斎場のスタッフとお通夜や葬儀の打ち合わせに突入。時差ぼけと疲労と睡眠不足とで、悲しむ余...
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ロメイシュ・パパの「お見舞い」に来るつもりで予約していたフライトのチケット。月曜から日曜までの一週間。その間に、すべてがきちんと収まるように、事が運んでいる。小さなことさえも、パパの計らいだったような気がする。 パパの死から3度目の夜は、二人とも、少し落ち着いて寝ることができた。「順番通りの死」は、...
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昨日は、朝6時半にデリーの実家を出て、ハリヤナ州のヤムナーナガールを目指した。夫の、母方の家族にゆかりのある土地だ。ガンジス川の支流、ヤムナー川。夫の実母アンジュナを見送った場所で、ロメイシュ・パパとお別れをするためだ。 アンジュナの祖先は、パンジャーブのラホールが出自。現在はパキスタン領になってい...
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アルヴィンドとわたしがニューヨークで出会ったのは1996年。そのころ、ロメイシュ・パパもまた、後妻となるウマと出会っていた。いつだったか、パパと話をしたとき、二人のなれそめを尋ねた。パーティの席で出会い、意気投合したという。パパは右手の人差し指と、左手の人差し指を立て、近づけながら、こう言った。 「...
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