1996年の渡米直前、25年前のちょうど今頃、Windows95が搭載されたコンパックのパソコンを買った。
「ぴぽぽぱぽぱぱ ぴ〜ひゃらひゃらぺ〜 ぴぽぴぽ ご〜 じ〜 ざ〜 が〜」
という、いかにも「今がんばって接続してます」的な音を立ててつながる電話回線のインターネットを通して、世界の網の目に加わったあの日。
1997年の起業時にアップルコンピュータを買い、DTP(デスクトップパブリッシング)を習得。
2000年、メールマガジンを開始すると同時に初めて「ホームページ」を立ち上げた。
2005年の渡印直前に「ブログ」を開設。
その後、Twitter、Youtube、Facebook、Instagramとさまざまなソーシャルメディアのアカウントを作り、本業(利益が得られる仕事)とは別の場所で、試行錯誤しながら情報発信をしてきた。
この歳月の中、写真や情報などのメディアの価値は大きく変化し、ライターやフォトグラファー、イラストレーターの経済流通における「立ち位置」もまた、著しく変容した。この件については別の機会に言及したいところだ。
さて、1カ月前、友人から招待されたのを機に、CLUBHOUSEのアプリケーションをダウンロードし使い始めた。「現状、iPhoneでしか使えない」「招待制である」などと、どこかしら公平感に欠けるこの媒体。
加えて、「フォロワーを増やす」ことを目的としている部屋が多いことや、「記録を残せない」と言う点において、わたしには向かないのではないかと感じていた。その一方で、なんでもしばらくは試してみないとわからないとの思いもあり、続けてきた。結果、
「自分の活用方法次第で、とても有意義な存在となり得る」
ということを、今、実感している。
庭を散歩するときや、車での移動時。自分の関心があるテーマについて話している部屋へ入ってみる。
ここで「耳の相性」が明らかになる。話題がどんなに興味深くても、モデレータの相槌が多すぎたり、自分にとって心地のよくない話し方だと、聴き続けられない。耳に意識が集中する分、視覚を伴う動画よりもいっそう、相性が浮き彫りになるようだ。
ひたすら聴くだけの部屋、口を挟む部屋、いくつか経験した。自分でも何度か部屋を立ち上げて、インドのことを話した。
CLUBHOUSEをビジネスに結びつけ、すでにビジネスチャンスを得ているインドの女友達の具体例も聞いた。無論、CLUBHOUSEだけでなく、ロックダウン下において、オンラインミーティングが増えた昨今、ZOOMでの話ぶりが外部の目に止まり、仕事を受けたインド友もいる。
わたしは今のところ、日本語だけの発信だが、今後はインド友と日本を結ぶ企画も考えられると思っている。個人的には記録に残していつでもアーカイヴを公開できるZOOMの方が好みだが、CLUBHOUSEの敷居の低さはすごい。
敷居が低すぎて、出入りが自由である分、「人の話を最初から最後まで聞く」という集中力が保てない人が増える気がするのも懸念だが、まあそれはそれ。
そんな次第で、前置きが長くなった。
今夜は、添付の写真の内容で、4回目の部屋をオープンする。対談相手のAIKOさんのことは、彼女が開いているインド関係のお部屋で知った。
そのお部屋には、仏教やインド哲学を専門とされる方々もいらっしゃり、何につけても「体験優先」で来たわたしが、いろいろな「裏付け」を得られるような話をお聞きできて、興味深いのだ。
時間的にもタイミングがいい。夕飯の準備をしながら話をお聞きし、準備を終えてワインなどを飲みつつのころ、わたしも話に参加させてもらっている。
前回のお話では、我が二人の祖母の話について、改めて思いを馳せる時間を得た。インドの仏教や日蓮宗(日本山妙法寺)のことを語る流れで、つい父方の祖母のことばかりを取り上げてきたが、母方の祖母もまた真言宗に帰依し、かなり濃密な半生を送っていた。
古いアルバムをめくり、祖母の写真を見つけ、それを写真に撮って印刷した。今まで、飾らずにいたことを申し訳なく思った。デスクの向こうの棚に、我々夫婦の先祖の写真が並んでいる。
思えば過去8年間、毎週金曜日にはミューズ・クリエイションのメンバーを招いて、オープンハウスにしていた。しかし最近は、うっかりすると日本の母と電話で話す以外「日本語を話す機会がない」日が何日も続くこともある。
そんな中、気軽に母国語を話せる場があるというのもありがたい。
そんなわけで、今夜、お時間のある方、気軽にお入りください。なお、iPhoneをお持ちの方でご興味のある方、招待状が溜まってますので、個人的にメッセージをください。
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