このリゾートの大いなる魅力は、自家源泉「白馬みずばしょう温泉」だ。大浴場「古民家の湯」は、江戸時代、豪雪地帯に建てられた古民家を移築したものだという。朝風呂に入ろうと大浴場へ赴いたら、利用者はわたしだけだったので、写真を撮らせてもらった。 天井高く、梁の力強さがなんとも言えず、いい風情。木と石の調和...
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京都滞在の最終日、錦市場を歩いているとき、白馬村で2泊目に滞在予約を入れていた宿から連絡があった。なんでも温泉のボイラーが故障したことで温泉が使えなくなったとのこと。温泉なしで構わなければ近所の湯に案内するが、宿のキャンセルや変更も代行してくれるという。 どうしようかと思いつつ、確定せぬまま東京へ。...
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朝、銀座のホテルに迎えに来てくれ、わたしたちを故郷の長野県白馬村まで連れてきてくれた村田仁志氏。彼はかつて、前職の研修で8カ月ほどバンガロールに滞在していた。その際、ミューズ・クリエイションの活動やわたしが開催するセミナーに参加するほか、彼の住まいが我々の旧居と近かったこともあり、しばしば我が家を訪...
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「見る目」というものは、好奇心によって育まれるのだということを、改めて思う。 たとえば、猫に関心がなかったころには、近所を行き交う猫らを見ても「あ、猫。」で終わっていた。ところが、NORAが我が家を住まいに決めてからというもの、近所の猫らの1匹1匹の個性を見分けられるようになった。そればかりか、無駄...
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商店街をそぞろ歩いていると、次々に目に飛び込んでくる興味深いもの。その都度、立ち止まるので、なかなか先に進まない。今回、旅の前に「京都で立ち寄りたい場所のリスト」を作っていたが、そのうちの半分も、訪れることができなかった。 有形文化財に指定されている建物にブティックが入っている様子などは、ムンバイの...
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日本でフリーランスのライター兼編集者だったころ。主な仕事は旅行誌やガイドブックの仕事だった。まだデジタルカメラが普及していない時代。そこそこに、写真が撮れたわたしは、「カメライター(カメラマン兼ライター)」としての仕事を受けることもあった。 日本時代のわたしは、海外取材の仕事が多かったが、かつてのJ...
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平安神宮の界隈には、京都伝統産業ミュージアムを擁する「みやこめっせ」だけでなく、「京都国立近代美術館」や「京都市京セラ美術館」「ロームシアター京都」「細見美術館」など、立ち寄ってみたい場所がたくさんある。次回、ひとり旅の際には足を運ぼうと思う。 さてこの日、みやこめっせを訪れる前、向かいの蔦屋書店内...
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京都を離れる前日、夫とは別行動。彼はツアーガイドを依頼して、南禅寺や哲学の道など、観光客が少ない場所を案内してもらうべく、出かけた。 わたしはまず、平安神宮の近くにある京都市勧業館「みやこめっせ」へ足を運んだ。ここには、京都到着の翌日、京都工芸染匠協同組合理事長の竹鼻さんにお会いしたときに勧められて...
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金閣寺。正式名称は北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)。東寺を訪れた際、五重塔が落雷で幾度も消失しては再建された歴史を知った。金閣寺にしても、然り。いや、遍く木造建築は、燃える宿命を背負いながら、築かれては灰になるを繰り返す。 欧州の石造の文化と、日本の木造の文化。風土の特徴を反映した空間造りが、...
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旅が濃厚であればあるほど、書き残しておきたいことは募る。日常生活にしても、然り。しかし、有意義な経験をしているときには、時間に余裕がない。ましてや狭い空間を夫とシェアしているホテルでは、書くことに集中できない。 それでも、隙間の時間で書き残しているのは、我が人生、記録が大いなる糧になっているが故。歳...
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1872年(明治5年)、京都で博覧会が開催されたのを機に、毎年4月、祇園で開催されている舞踏公演「都をどり」。バンガロールで旅の下調べをしていた夫が見つけ、どうしても見に行きたいということで予約を入れていた。 会場は、ホテルから徒歩数分という利便性のよさ。祇園に滞在するのは今回が初めてだが、非常に便...
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夜、軽い夕食を取ろうと、祇園にあるホテルを出て花見小路通りを歩く。何気なく見つけたおばんざいの店に入った。10名も入ればいっぱいになるカウンター席だけの小さな店。すると直後、お座敷帰りだという芸妓さんが立ち寄られた。 せっかくなので、彼女にビールを勧め、いろいろとお話を聞く。熊本出身の彼女は16歳で...
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