👘わたしは、着物に縁遠い人生を送ってきた。子どものころ、七五三やお正月などに着物を着たり、夏祭りに浴衣を着たことはあったが、それは数える程。もちろん、着物の布の種類や品質について、思いを馳せるようなことはなかった。 わたしが成人式を迎えたバブル経済の時代、数百万円もする豪華な振袖を着る人が大半だった...
Read more →
昨日は、櫛田神社界隈を散策した後、『博多本』をパラパラとめくり、最寄りの気になる場所を訪れた。「博多旧市街」との名称で観光客向けに整備が進められているらしき界隈。日本人よりも、外国人観光客の姿が目立つ。 真言密教の祖である空海が「日本で最初に」建立したという「東長寺」へ。「九州八十八ケ所第一番霊場」...
Read more →
福岡を離れてちょうど40年。今になって、この土地の歴史や文化の深さについて、思いを馳せずにはいられない。 高校を卒業後、福岡を離れ、山口県下関市の大学に進んだ。それからは、東京、米国、インドと暮らし、久しく福岡に親しむ機会はなかった。しかしながら、年齢を重ねるにつれ、福岡だけでない、日本の伝統文化や...
Read more →
①天神大丸のエルガーラ、パッセージ広場。コスモスの花が秋の風情を醸し出す。 今年の日本は猛暑だったらしいが、今は季節の変わり目。うろこ雲や涼風が、秋の訪れを教えてくれる。一時帰国では、どうしても予定を詰め込みがちで、のんびりと世界を眺める時間が少なくなる。半年前は夫と一緒だったこともあり、気ままな行...
Read more →
昨日、半年ぶりの実家で朝食をすませ、美しい百合の花とともに、母の写真を撮影していたら、電話が鳴った。愛知県に暮らす2歳上の従兄弟のY兄ちゃんからだった。Y兄ちゃんと最後に会ったのは、30年以上前のこと。子ども時代は、祖母が暮らす嘉穂郡で、夏休みに会っていた。わたしが愛知まで遊びに行ったこともある。 ...
Read more →
✈︎「スケジューリングの女王(わたし)」の鉄則は「立て込む時こそ余白を作る」であるということを、つい先日記したかと思う。この2週間は、その掟を遵守しておいて本当によかった。予測していなかったバンド(ジェネラル・ストライキ的なもの)が2度も起こり、予定変更を余儀なくされ、確かにバタバタはしたけれど。 ...
Read more →
わたしは、国際線の空港が持つ、独特の空気が好きだ。わたしが初めて日本を離れ、太平洋を越えて米国の西海岸に飛んだのは20歳の夏だった。大学で日本文学を専攻していた当時のわたしは、将来、故郷の福岡で「高校の国語教師」になるつもりだった。一方、子どものころから、海外への憧憬が強かった。絵本や子ども百科、西...
Read more →
疲労困憊で眠りについて、目覚めれば夜明け前。早寝早起き。アルナーチャラ山を望む孔雀の広場で、日の出を見たくて起き上がる。夫とともに、8月31日の、やわらかな日昇を眺める。 朝食後、夫はサットサンヘ出かけた。わたしは今日もまた、マッサージでも受けようと思うが、夕方までいっぱいだという。ホテル(ちょっと...
Read more →
8月31日の朝だ。無事に、58歳の誕生日を迎えることができた。何の因果か、このようなインドの聖地で新たに歳を重ねることを、面白く思う。 叡智の丘、とも呼ばれて来たアルナーチャラ。日本語では「霊山」と表現するのがふさわしいであろう、山の麓にて。わたしと夫が、こんな風に、わたしの誕生日を祝する日が来るこ...
Read more →
(続き)こんな風に、大きな円を歩くのは生まれて初めてのことだ。運動場とはスケールが違う。しかも、聖なる山を常に右に感じながらの。アルナーチャラ山を中心に、北を12時の方角とするならば、ホテルの場所は7時あたり。そこを出発する。7時から12時のあたりまでは、交通量は少なく、サドゥー(ヒンドゥー教の行者...
Read more →
地球のうえには、無数の「力ある場所」がある。大地の力がみなぎり、人間にエネルギーを与えてくれる場所。欧米では磁力の強い場所をして「ヴォルテックス」と呼ぶこともある。昨今では、「パワースポット」という言葉が一般的だろう。 そのような場所は古来から、「自然崇拝」や「信仰の地」とされてきた。日本にも富士山...
Read more →
金曜日の夕方、バンガロールを離れ、ゴアを旅していたAsamiさんとYuiさんが、旧居へやってきた。ここでは2012年から2020年のロックダウンに入るまで8年間、毎週金曜日をオープンハウスにし、ミューズ・クリエイションの活動をしてきた。だからメンバーにとっては、懐かしい「ただいま」「おかえり」の場所...
Read more →