●去年より暑い。 明らかに、去年より暑い。四季の変化が緩慢なバンガロールであるが、それでも温度のうねりがある。バンガロールの盛夏は4月5月のはずである。なのに、3月の今、すでに暑い。去年の今頃、母が来ていたときは、もっと涼しかった。その後、3月末から4月末にかけて、1カ月米国滞在をしていた間が最も暑い時期のはずであった。 その暑い時期が、前倒しになっているようである。室内は風の通りもよく、ひんやり... Read more →
今日は、義父ロメイシュの誕生日だ。朝、電話を入れる。最近はダディマ(祖母)の容態が悪く、入退院を繰り返している。従っては、ロメイシュも心労気味で、あまり元気がないと聞いていた。 しかし、「お誕生日おめでとう!」と声をかけると、とてもうれしそうに、元気そうに「ありがとう!」と返って来た。 ロメイシュは最初の妻、つまりアルヴィンドの母を白血病で失い、長い闘病生活に伴い、ずいぶん辛い思いをしたようで、こ... Read more →
●未知なる道。新空港へと続く道。 インドは、新聞記事を読んでいるだけでも突っ込みどころ満載。今日はその断片を。以前から取沙汰されていたバンガロール新空港の件。空港は出来上がりつつあるものの、空港への道路ができていない、どうするんだ、という話題がここしばらくあちこちで聞かれていた。 記事によれば、やはり、道路が追いつかないようである。 バンガロールの北部郊外に建設中の新空港は、来年の4月には完成する... Read more →
内装工事が3カ月だの6カ月だの遅れるのは、当たり前。それを1カ月半でやり遂げようとしている自分が超人的。最早言い切るね、わたしは。かような一連の作業を取りまとめる仕事を請け負ったら、コーディネートフィーとしていくら請求できるかしらん。などと考えてしまう。 ともあれ、3月末には現住居を出て、4月中旬からの米国行きは必至。この2週間が勝負なのである。 そんな中、病み上がりの本日の行動は、記録するに値す... Read more →
今日はまた、午後から新居であった。電気関連の不足分が発覚したので、それを調達に行き、戻って来たらこれである。 お願い。ここでけが人でも出ようものなら、縁起が悪いから。 利発な青年。雑技団の団員じゃないんだから。 間ではしごを支えているボス。足場はアパートメントのエレクトリシャンに借りて来てって、言ったでしょ? 足場は隣の工事現場で占有されているらしく、明日にならねば貸してもらえないらしい。 まった... Read more →
夕べ、スリランカ出張から夫が戻って来た。いい出張だったようで、ご機嫌だ。免税店でポートワインやキャンティクラシコ(イタリアの赤ワイン)などを買って来てくれた。それから、ショッピングモールで買ったというおみやげ。 袋をあければ、象のクッションカヴァー。 「見て! 結構、選ぶのに悩んだんだよ!」 か、かわいい……。 好みかどうかは別として、かわいい。 怒濤のような一日の終わりに、心和ませていただきまし... Read more →
土曜とはいえ、今週ばかりは「週末返上」である。夫は仕事で多忙につき、本日もオフィスへ出かけた。そしてわたしも外出である。まずは、バンガロール中心部にあるデパートメントストア「セントラル」へ。 ここの周辺で、仕事に必要な「写真撮影」をしたあと、掃除道具を購入。洗剤や箒、ビニル手袋にモップ、ブラシなど、工事で荒れ果てた新居を掃除するための道具だ。 それからヌードルバーで軽くランチ。おすすめのコーンラー... Read more →
●日曜日だけれど。 引っ越し業者から、段ボールが届いた。荷造りは業者に頼むといいながら、やっぱりある程度は自分でやらなければならぬ。特に書類関係や衣類など。そんなわけで、結局は大胆に初回100箱。荷物を減らして減らして、インドへ来たはずなのだが、そもそも米国から送った箱が100を超えていたから、少なくとも150箱にはなるだろう。 かつては箱作りから何から、一人でせねばならなかったが、今回、箱作りだ... Read more →
●なぜわたしのような人間がここに? 日本人は、世界でも最も「几帳面人口」が多い国だと思う。国民の約8割は「ピシッとしている」のではないかと思う。「わたしは、そんなでもないわ」とお思いのあなた。インドに来れば、自分が「几帳面かも!」「きれい好きかも!」と思えること請け合いだ。 インドでなくても、米国その他、ドイツやスイスなど欧州の一部を除く他国に1カ月でも住んでみれば、わかるというものだ。 さて、わ... Read more →
月曜日の午前中に、抱えていた仕事が完了したため、今週より当面は「全身移転体制」にて、荷造りや新居偵察、備品の購入に心血を注ぐ所存の我である。 昨日今日と、家、コマーシャルストリート、新居の「ゴールデントライアングル」を行き来する。 無駄のない暮らしを心がけてはいるはずなのに、タオル掛けやらトイレットペーパーホルダーやら、ソープディッシュやらなんやらかんやら、たった二人が暮らすのに、どうしてこんなに... Read more →
思いがけず、かわいらしい「専用車」で、花や植物がやってきた。 本日は、「運び込み」と「土ならし」作業のみ。 花も植物も、まだみんな子供のように小さいが、庭師曰く「2、3カ月もすれば、ぐっと大きくなる」(と言っているはず)なので、楽しみに待とう。 今日も、実に激しい一日だった。 ランチはコマーシャルストリートのKFCだった。 後れ毛はばらばらと、化粧ははげ落ち、首に木綿のスカーフを「手ぬぐい」のよう... Read more →
アスファルトに散らばるのは、舞い降る白い雪……。 ではもちろんなくて、舞い飛ぶゴミ。ゴミだ。 前方を走るゴミの回収車が、集めたゴミを、力一杯、撒き散らしながら爆走しているのだ。 ゴミがびゅんびゅん、舞い散らばるさまは、呆れを通り越して、コメディである。 回収車を追跡して、作業員を捕まえて、文句のひとことでも言いたかった。 ごみの回収に使役する人々は、貧しい人々だ。 彼らに、衛生の観念がないのは、仕... Read more →
●内装工事は大詰めだ。が、今日届くはずのタイルは届かなかった。が、隣家もまだ、工事中にも関わらず「新生活」をはじめている。我が家だって、できないことは、ないだろう。 ●荷造りは業者に頼む。 といいながら、 「これは、業者には任せられない」 「自分で仕分けしておいた方が開封時に楽」 などと言っているうちに、いつしか段ボールの山……。 どうにも、自分でやらねば気がすまないらしい。 というか、人に任せる... Read more →
今は30日の深夜。昨日から引っ越し業者がやってきて、荷造りを始めた。で、今日から運び込み。明日が山場だ。 業者の仕事は、非常によい。荷造りも丁寧だし素早い。アメリカの引っ越し業者でひどい目に遭い続けていたので(米国は悪評高い引っ越し業者がごまんといるのだ)、なおさらよく思える。 箱にも丁寧に内容物を書いてくれる。「割れ物注意」のマークが「ワイングラス」というのも、かわいらしい。 さて、本日。夕方に... Read more →
ふふふ。 新居からである。 予定通り、しかしかなり強引な感じで、しかし確実に、引っ越せた。 しかも、電話回線、インターネット回線も速やかに開通。 新しい書斎(というか、段ボール屋敷)でノートブックに向かっている。 ダイニングルームのペンキ塗りが完了していなかったり、カーテンが届かなかったり、その他こまごまと未完成部分はあるけれど、これから1週間ほどかけて、荷解き片付けと同時進行で、整えていければと... Read more →
確かに疲れていた、ということもあるが、それにしても。 夕べほど熟睡できたのは、久しぶりのことだった。 新居は、風水的にもいいような気がしていたが、 一日過ごしただけで、いい場所だということが実感できた。 6時すぎに、小鳥たちのさえずりで目を覚ました。 網戸にして寝ていたのだが、風がひんやりと冷たく心地よく。 まるで森の中のキャンプ場にでもいるような、そんな目覚めだった。 庭に椅子を出して、朝のお茶... Read more →
気がつけば、4月である。 31日は、9時ごろまで、引っ越し業者の運び込みが続いた。開封できるものはすべて開封してくれ、ともかくは、とてもよい仕事をしてくれた。 このWRITERという業者。米国からインドに移住した際、米国で頼んだ引っ越し業者がインド国内の提携先として利用していた業者で、そのときの対応が結構よかったこともあり、今回も頼むことにしたのだった。 営業担当者は、なぜか古典的な英国英語を話す... Read more →
●引っ越しの後片付けは、遅々として進んでいるんだかいないんだか、わからぬ。 ●ペンキ塗りは、ついには明日、完了らしい。ペンキ塗り職人は2日間に亘り、頭痛で欠勤であった。ペンキ屋のマネージャーのモナ曰く、彼らはマスクや手袋を「したがらない」のだとか。 ●大工も、工事人も、ペンキ塗り人も、肉体労働者の誰も彼もが「自己防衛本能」が、あまりないのか。それとも、たくましいのか。思えば、あの日。あの職人は、銀... Read more →
諸々の出来事が凝縮している日々。毎日毎日、自分の耐性を試験されているかのようである。 忍耐力、柔軟性、寛容性、的確な判断。 あくまでも、わたしは「部外者」であり「異邦人」であるのだということを、この地には「お邪魔させていただいているのだ」ということを、肝に銘じながら、わきまえながら、抑えて、抑えて、抑えて……。 と思うのだが。 うぉ〜〜〜〜っ! とインドの中心で吠え叫びたくなるんですよこれがもうほ... Read more →
毎朝、庭でお茶を飲み、朝食をとる。朝の澄んださわやかな風。そして何種類もの小鳥たちの、にぎやかなさえずり。 少し日が高くなると、どこからともなく、やはり何種類かの蝶たちが飛んで来て、我が家の花々と戯れてゆく。 しかし、そんな平穏も、まだまだ束の間。引っ越してから1週間が経とうとするが、本日もまた、出入りの激しい一日である。 まずは、またしても上海雑技団の登場。予定より丸一日遅れて金曜の朝。ようやく... Read more →