「見る目」というものは、好奇心によって育まれるのだということを、改めて思う。 たとえば、猫に関心がなかったころには、近所を行き交う猫らを見ても「あ、猫。」で終わっていた。ところが、NORAが我が家を住まいに決めてからというもの、近所の猫らの1匹1匹の個性を見分けられるようになった。そればかりか、無駄...
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商店街をそぞろ歩いていると、次々に目に飛び込んでくる興味深いもの。その都度、立ち止まるので、なかなか先に進まない。今回、旅の前に「京都で立ち寄りたい場所のリスト」を作っていたが、そのうちの半分も、訪れることができなかった。 有形文化財に指定されている建物にブティックが入っている様子などは、ムンバイの...
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日本でフリーランスのライター兼編集者だったころ。主な仕事は旅行誌やガイドブックの仕事だった。まだデジタルカメラが普及していない時代。そこそこに、写真が撮れたわたしは、「カメライター(カメラマン兼ライター)」としての仕事を受けることもあった。 日本時代のわたしは、海外取材の仕事が多かったが、かつてのJ...
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平安神宮の界隈には、京都伝統産業ミュージアムを擁する「みやこめっせ」だけでなく、「京都国立近代美術館」や「京都市京セラ美術館」「ロームシアター京都」「細見美術館」など、立ち寄ってみたい場所がたくさんある。次回、ひとり旅の際には足を運ぼうと思う。 さてこの日、みやこめっせを訪れる前、向かいの蔦屋書店内...
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京都を離れる前日、夫とは別行動。彼はツアーガイドを依頼して、南禅寺や哲学の道など、観光客が少ない場所を案内してもらうべく、出かけた。 わたしはまず、平安神宮の近くにある京都市勧業館「みやこめっせ」へ足を運んだ。ここには、京都到着の翌日、京都工芸染匠協同組合理事長の竹鼻さんにお会いしたときに勧められて...
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金閣寺。正式名称は北山鹿苑禅寺(ほくざんろくおんぜんじ)。東寺を訪れた際、五重塔が落雷で幾度も消失しては再建された歴史を知った。金閣寺にしても、然り。いや、遍く木造建築は、燃える宿命を背負いながら、築かれては灰になるを繰り返す。 欧州の石造の文化と、日本の木造の文化。風土の特徴を反映した空間造りが、...
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旅が濃厚であればあるほど、書き残しておきたいことは募る。日常生活にしても、然り。しかし、有意義な経験をしているときには、時間に余裕がない。ましてや狭い空間を夫とシェアしているホテルでは、書くことに集中できない。 それでも、隙間の時間で書き残しているのは、我が人生、記録が大いなる糧になっているが故。歳...
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1872年(明治5年)、京都で博覧会が開催されたのを機に、毎年4月、祇園で開催されている舞踏公演「都をどり」。バンガロールで旅の下調べをしていた夫が見つけ、どうしても見に行きたいということで予約を入れていた。 会場は、ホテルから徒歩数分という利便性のよさ。祇園に滞在するのは今回が初めてだが、非常に便...
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長旅のはずなのに、瞬く間に時間が過ぎる。京都には、一人で1カ月くらい暮らしてみたいとの衝動に駆られる。 昨日、わたしは再びサリーを着用。2008年にムンバイで購入して以来、最も着用頻度の高いお気に入りだ。その姿で午前中、京友禅サリーに関わる京都の方々とミーティングに参上。その後、京友禅の「引き染め」...
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夜、軽い夕食を取ろうと、祇園にあるホテルを出て花見小路通りを歩く。何気なく見つけたおばんざいの店に入った。10名も入ればいっぱいになるカウンター席だけの小さな店。すると直後、お座敷帰りだという芸妓さんが立ち寄られた。 せっかくなので、彼女にビールを勧め、いろいろとお話を聞く。熊本出身の彼女は16歳で...
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昨年の終わり。ナーグプルの佐々井秀嶺上人のもとへ赴いた塚原大さん。初インドの玄関口がバンガロールで、初訪問の家が我々夫婦の新居だった。その後、ナーグプルで佐々井秀嶺上人のもと剃髪。龍雲の名を授かって生まれ変わり、帰路、再び我が家を再訪。「月光ライブラリ」で語り合った。 彼との出会いについては、ブログ...
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そして夜。わたしたちは竹鼻さんご夫妻のご自宅で、手料理を振る舞っていただいたのだった。お二人がバンガロールにいらしたとき、わが夫がインド人にも関わらず、辛いものが苦手で、外食のインド料理は苦手なこと。一方、日本料理が大好きで、寿司刺身などオーソドックスな料理だけでなく、高野豆腐が好物なことなどを話し...
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今回、京都滞在を長めにしたのには、五感で京都を体験し、京都に対する知見を少しでも深めたいと思ったのが理由だ。インドに暮らし、日印の歴史を「芋づる式」に知るにつれ、京都の存在は切り離せないと実感する。 京都へは、日本でライター&編集者をしていた時代から、公私に亘って幾度か訪れてきた。夫も今回で4度目だ...
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思えば、パンデミック後に、夫と二人で「海外旅行」をするのは初めてのこと。最後の旅が2019年秋の日本だったことを思うと、改めてCOVID-19が世界に与えた「欠落」の多さを思う。 今回の京都は6泊と長めの滞在。昨年の終わりから今年初旬にかけて、わたしは京友禅サリーのプロモーターとして京友禅についてあ...
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