スイートなタルトを準備する傍らで、密かにドロドロと煮込まれていたとんこつ。夫にも食べさせたかったからだ。
2度目の挑戦は、前回の3倍、3キロの骨を、巨大ルクルーゼ鍋で10時間ほど煮込む。全く味付けをしない状態でも、ほのかに塩味がして、すでに旨い。これにシーソルト(海の塩)と醤油を少しを加えただけで、とろりと旨味が凝縮。
濃厚さを残したいので、水の追加を極力控え、できあがるのは約4人前だけ。贅沢な感じだ。しかし骨は1キロ50ルピー。3キロで270円程度とリーズナブルだ。調理時間は長いけれど、特に難しいわけではないから、気軽に作れる。
今日はチャーシューがないので、塩麹でマリネした豚ばら肉を軽く炒めて載せた。とんこつラーメン好きの夫は、大喜び。スープもおかわりして、幸せそうである。わたしがMSG入りラーメンを食べられなくなって以来、毎年恒例だったニューヨークの「一風堂」へ行っていない。ゆえに2年半ぶりのとんこつラーメン。
麺が問題なのだが、夫曰く「このスープならパンとでも合う」と斬新なご意見。もはや、ラーメンではない。
昨夜の夕飯は、このラーメンのほかには白菜の浅漬けのみ。地味ではあるが、白ワインとの相性もよく、満足であった。