なんとなく、豆を水に戻しておいた金曜日。オーガニックのブランド、SOS ORGANICSのカラフルな豆。茹でてサラダにするか、あるいは夫の好きなラジマの煮込み風にするか……と思い巡らせつつ、取り敢えず、水に浸した。
まるで、清らかな川底に沈む小石のよう。美しい。
そうしたら、急に、甘い味付けにしたくなった。甘煮。子供のころ、お弁当のおかずなどに、甘い豆が入っているのは、どうにも苦手で、あまり好きではなかったのだが。
今、とても食べたい。
オーガニックのデメララ・シュガーがあったので、これをいれることに。英国ではよく使われる砂糖だという。
英国に久しく統治されていたインドでは、ライフスタイルの随所に、英国の面影を見る。デメララ・シュガーが一般的に売られているのもまた、その影響だ。
DEMERARAとは、南アメリカのガイアナ共和国が、かつてオランダ植民地だったころの地名らしい。そのデメララで生産されていた、ザラメに似た茶色い砂糖のことだ。
わたしは、バナナケーキなどを作る時に、この砂糖をよく使ってきた。
今回、冷蔵庫に眠っていたこの砂糖も使うことに。これは、黒糖の風味がとてもよい、粉状の砂糖。日本人にも口に合う、とてもやさしい風味の糖だ。白玉粉などにこのまままぶして食べるだけでも、おいしい気がする。
これをいれれば、風味にコクがでるだろうと、少し加えた。
そうしてしばらく煮込んだら、思った以上においしい煮込みのできあがり! 味見のつもりが、ついつい、もぐもぐと食べてしまうほど。自分で作ると、糖分の調整ができるのもよく、また豆の味わいが非常に強くで風味が豊かなのもよい。
甘い豆の煮込みは、夫は好まないので、これはわたしの、ここ数日のおやつとなるだろう。
次回は夫の好きなラジマを作るとしよう。
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このブランドの穀物、豆類、粉もの……オーガニック専門店以外にも、最近ではFOODHALLなどのスーパーマーケットに置かれている。