インド家庭料理を作る際に、最低限、用意しておくべきスパイスは、ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー、キュミン(クミン)パウダー。このほか、ショウガやニンニク、トマト、玉ねぎ、塩があれば、自家製のカレールーを作ることができる。辛みが必要であれば、唐辛子(チリパウダー)も。
上記以外にも、各種スパイスを常備している我が家だが、よく使うのがこのキュミンシード。スパイスにはそれぞれに効能があり、ゆえにインド料理は「手づくりすれば」薬膳のようになるのだが、各種スパイスを混ぜずに、各々を使用することでも、もちろん身体によい効果を与える。
我が家では、毎朝、お湯にターメリックと蜂蜜を入れたものを飲んでいるが、週に一度は、ジーラ・ウォーターを作って飲んでいる。ジーラとは、キュミンのこと。アーユルヴェーダグラムに滞在している時には、毎回食卓に出される飲み物だ。鍋に水を入れ、キュミンシードを入れて、数分に立たせるだけ。
味のない水を大量に飲むのが辛い人にも、このジーラ・ウォーターはお勧めだ。
料理の味付けにも、キュミンは役立つ。鍋に油を敷き、そこにキュミンシードを入れてはぜさせ、カリフラワーやキャベツの千切りなどを入れて、炒める。ジャガイモにも、合う。これにターメリックを加えてもよい。
簡単にできて、しかもヘルシーな副菜だ。
キュミン(クミン)の効能については、消化促進や免疫力アップなど、あれこれあるので、興味のある方は、調べたし。