2017年、市内中心部の誕生したアジア料理店「1Q1キッチン&バー」。新聞社インディアン・エクスプレスの印刷工場だった建物を改築して造られた店内は、アールデコの意匠を反映したエレガントなインテリアで、とても雰囲気がいい。ステージを備えていることもあり、過去2年の間にも、「ミューズ・チャリティバザール&コンサート」や「ミュージック・フェスト」、「ビジネス勉強会」などの会場として、使わせてもらってきた。
COVID-19状況下、店舗を開いての営業は困難だ。若きマネージメントチームは、他の飲食店同様、新たなデリヴァリーメニューを模索、実現している様子。先日は、新商品のピクルス(チャトゥネ)のサンプルが送られてきた。チリ・ブラックビーンとプラウン・ピックル。
どちらも辛すぎず、しかし旨味が詰まっていてとてもおいしい。インド料理だけでなく、パンに塗ったり、フライドライスに添えたり、あるいはクラッカーにつけたりしてもいける。酸味が強いピクルスが苦手なわたしにとっては、ほどよい味わいだ。そのことを書こうとしていた矢先……。
今日は、新企画「THAT CURRY PLACE」の試食が配達されてきた。インドにしてインドカレー非ず。「世界各地の伝統的なカレーを再現」して食卓に届けるというもの。
こちらがオーダーサイトのリンクだ。インドでは、過去数年来、オンラインでの注文/支払いサイトが次々に構築されていて、しっかり確認しないと使い勝手がわからない。
https://pages.razorpay.com/ThatCurryPlaceBLR
左側の「Show More」をクリックすると、料理の写真と詳細を説明するメニューが現れる。いきなり最初が、前菜としての日本のカレーパン。味見をしてみたい気もする。
ちなみに今日届いたのは、インドネシアン・フィッシュカレー(ココナツ風味)と、タンザニアン・フィッシュカレー。インド人ながらも「辛い料理」が苦手な我が夫。外食のインド料理はたいてい食べられないので心配したが、どちらもぎりぎり大丈夫の様子。彼はタンザニアン・フィッシュカレーをとても気に入っていた。わたしはどちらもおいしく味わった。
想像以上の味わいにつき、他にも十数種類あるカレーを試したくなった。カレーを軸に、主食はパンやチャパティ、ライスなどから選択できるのも魅力。パッケージはシンプルで扱いやすく、ボリュームもほどよい。
衛生面が徹底されており、他の配達業者に頼まず、インハウスのスタッフが届けているところにも安心感がある。調理担当者、パッケージ担当者、配達担当者の体温を記入したメモまで添えられている。
ちなみに昨今のバンガロール、いろいろな現場で、体温チェックはすでに「デフォルト」となっている。アパートメント・ビルディングのセキュリティとのやりとりに使用される「MyGate」というアプリは、2年ほど前から我がコミュニティでも使われているが、来訪者すべての履歴に「体温」までも表示されるようになった。こういうシステムの構築の速さには、本当に目を見張る。
1Q1のオーナーと打ち合わせたい件があったので、先ほど電話をし、料理の感想も伝えた。インハウスのスタッフによる配達につき、できればご近所さんなどと声をかけあって「カレーランチ・デー」を設けてもらえればありがたいとのことだ。とはいえ1人分からでも届けてくれる。ぜひお試しあれ!