昨日、工芸品フェアへ赴いた帰路、2、3年ぶりにモスクロードにあるALBERT BAKERYに立ち寄った。創業1902年の老舗ベーカリー。パンだけでなく、サモサやフライドチキン、パフ類などのスナック、焼き菓子、ケーキ、インド菓子なども揃う店。
以前はこの店やトムズベーカリー、あるいは自宅でパンが主流だった。最近では、小洒落たアルチザン・ブレッドが手に入るようになり、この店で買う機会は激減していた。
午後3時から開店という変化球が個性的なこの店。久しぶりに、焼き立ての、おなじみBRUN BREAD、それからマトンパフ&チキンパフ、サモサを購入。どれも結構、おいしいのだ。食べ過ぎ注意だけれど。
食べ過ぎといえば思い出す。あの濃厚な、油まみれのラマザンの夜……。
ふと思い立って、このところすっかり更新が滞っている『マルハン家の食卓』ブログを開いたら、10年前に「ローカルフード探検隊」をやっていたときの写真が出てきた。ラマザンのムスリムフードを堪能すべく、油と煙にまみれながらのお買い物。いやはや、すごかった。
野良牛に攻撃されて、買い物カゴを奪われそうになった。ムスリムが暮らすエリアの野良牛は、比較的、目つきが悪く、攻撃的なタイプが多いように見受けられる。諸々、待遇の違いがあるのだろう。
懐かしいので、阿呆な写真も転載。当時、シャールク・カーンが役作りのために8パックを作り上げたことが話題になったこともあり、つい、やってしまった。
新旧混沌の世界が共存し、瞬時に時間旅行が楽しめるのもまた、インド生活の面白さ。歳月の流れの感覚は、ますます伸びたり縮んだり。変幻自在に渦巻くインド。
*当時の記録は以下に残している。
https://museindia.typepad.jp/eat/2015/07/albert.html