年明け以来、相変わらずのデスクワークだが、前倒しに進めていたこともあり、先が見えて来た。次の山に取りかかる前に、この青空の日曜を、もっとのんびりすごそうではないかと、思う。
昼ごろ、庭の胡椒の実のことを、ここに書いた。Facebookに、その記事を転載した。そうしたら、早速それを読んだ友人の一人から、茹でて塩漬けにしたものを、サラダとかパスタに入れるといいですよ、といったコメントをもらった。
それは興味深いとばかり、すぐさまネットで調べてみたら、どうやら昨年、日本で、塩漬け胡椒というのが、多分地味に、流行っていたようだ。あまりにも簡単に作れそうだったので、早速、庭の胡椒を収穫。
4、5分、茹でたあと、高濃度の塩水につけた。ヒマラヤの岩塩をたっぷりと。
こうしてみると、本当に、ほんの少し。次はいつ、収穫できるのだろう。
それにしても、なんといういいタイミング。実は、昨年のクリスマス・パーティの折に購入していた2キロの豚肩ロースの塊肉。1.5キロだけを調理して、残り500グラムを冷凍していたのだが、土曜日にそれを解凍して、塩麹につけておいたのだ。
パーティのときには、あっというまになくなってしまい、わたしは味見の一口だけ、夫も小さな一切れだけしか食べておらず、不完全燃焼だったので、ゆっくりと日本酒を飲みながら、味わおうと思っていた。この豚肉に、塩漬け胡椒はきっと合うに違いない。
ギュッと詰まった大振りのキャベツをザクザクと切り、大根も適当にスライスし、鍋の底に敷く。その上に塩麹ほか、和風味で調味した肉塊をどんと載せて数時間、ことこと、ことこと、と、煮る。
何もかもが柔らかくなったら、肉を取り出して切り分けて、再び鍋に戻す。その状態がこの写真だ。
このままでも十分においしいのだが、さて、塩漬け胡椒を取り出す。本当は、何日か漬けておくべきところなのだろうけれど、待ちきれず、数粒。これがまた、爽やかな辛みと風味で、豚肉との相性も抜群だ。日本酒とも、合う!
身近にある、素朴な素材で、簡単に調理でき、おいしく食べられることの幸せ。
それにしても、日本では「ブーム」は去ったであろう塩麹の活躍ぶりは、なかなかのものである。日本からもう少し、買ってくればよかった。
ところで、朝晩は冷える、この時節のバンガロール。オリジナルの「ホット・モヒト」を作ってみた。モヒトに必要な材料はあるのだが、冷たいものは飲みたくなく、しかしお湯で割ればおいしいのではないかと思いついたのだ。
金曜日のケーキのデコレーションに使ったミントが大量に余っていたので、それを活用。レモン(インドではライムのような形状)を絞り入れ、ハチミツを入れ、ラム酒を入れ、お湯を注いで出来上がり。
ミントとレモンの爽やかな風味、そしてラム酒の甘い香りが立ちこめて、何とも言えず、おいしい。身体も温まるし、アルコールとはいえ、身体にもいい感じ。これは少し冷え込む時節の定番になりそうだ。
ぬくぬくと心身共に温まり、心地よく眠りについたのだった。
毎度おなじみのスーパーマーケット、Thom's Bakeryで見つけたゴマのペースト。バンガロールの食品メーカーが販売しているもの。いろいろと応用して使えそうだと購入した。日本のゴマのように煎られていないので、少しばかり「青い」風味がするけれど、それなりにいける。
ホウレンソウの胡麻和え風にしてみたところ、なかなかにおいしかった。ゴマしゃぶのたれ、のようなものも、自作できるかもしれない。
ちなみにこの商品名Tahiniとあるが、中東あたりで食されるゴマのペーストのことだとか。ハマスのような感じで、ディップして食されるようである。
このパッケージにも、レモン汁や塩、オリーヴオイル、パプリカ、水などを加えてピタやトーストとともに味わうようレシピが記されている。
実はインド、世界第2位のゴマの生産国である。以前は1位だった気がしたので調べてみたところ、1位はミャンマーであった。
ちなみに日本は70位にも入っていない。大半が輸入なのであろう。