昨今のバンガロールでは、街の至るところで、大小の、クオリティもさまざまの、バザールやマルシェやマーケットやエキシビションが開催されている。起業家やファミリービジネス、あるいは趣味のショップなどを立ち上げる人たちの、そこは顧客との出会いや交流の場となる。
たとえ店舗を持たずとも、自分たちで直接、あるいは各Eコマースサイトを経由して、消費者に商品を届けるルートは確保しやすい。
今日は、知人が立ち上げたアルチザン・チーズのブランド「Begum Victoria」が出店するというので、レストラン「OLIVE BEACH」で開催されている小さなバザールに足を運んだ。オーガニックの最高品質 (A2)の牛乳を用い、伝統的な技法で作られるチーズ。以前、彼女から話を聞いた時に、間違いなくおいしいチーズができるだろうと直感していた。
ブリー、チェダー、ベルパエーゼ、フェタ……など、それぞれを試食させてもらう。どれもコクのある風味豊かな味わいで、とてもおいしい! 特にブリーは好みに合った。今すぐにもワインを飲みたくなる。ブリーほか、数種類を購入した。
乳製品が豊かなインドでは、各地で「欧州各国の」伝統的な製法に基づいたチーズ作りが行われている。以前紹介したバンガロール郊外の修道院チーズ「Vallombrosa cheese」然り。
昨今では、インドで栽培されるコーヒー豆で上質のコーヒーが、あるいはインドで栽培されるカカオ豆で上質のチョコレートが作られるなど、そのブランド数も着実に増えている。今日もまた、タミルナドゥ州のコインバトール近くのカカオ・プランテーションで栽培されているカカオ豆を用いたアルチザン・チョコレートに出合った。これもまた、なかなかの味わい。
この国の、アグリカルチャーの潜在力を垣間見る。
インド産の、天然素材の石鹸ブランドは、もう数え切れないほどたくさんあり、数え切れないほど試してきたが、今日もまた新たなブランドを見つけて購入した。エッセンシャルオイルの香りがまろやかで洗練されており、かなりいい感じ。顔も身体も同じ石鹸でノープロブレム。試すのが楽しみだ。
オーガニックコットンの衣類や、オリジナリティあふれる文具、ペット・ブランドなど、少数ながらもヴァラエティに富んだ構成で、しばし愉しいひとときだった。