8月31日。誕生日の朝に発症した帯状疱疹。ミューズ・チャリティバザールを前にして、厄介なことになったと最初は思ったが、先週の月曜日に皮膚科医へ行き、1週間の薬を処方され、安静を言い渡されたとき、これはいい機会かもしれない、とも思った。
今朝、最後の一錠を飲み終えてのち、皮膚科医へ。経過報告をし、回復に向かっている患部を見せる。
「君は非常にラッキーだったね。一般的には、かなり痛むんだよ。で、踊ったの?」
「はい、ちょっとだけ(自分比)。金曜日はあまり安静にできませんでしたが、でも、土日はゆっくり過ごしました」
「回復傾向だからといって、無理はしないように。徐々に普通の生活に戻ってくださいね」
「かしこまりましたっ!」
ドクターの言葉を、しっかりと受け止める。
2012年以来、自分自身のビジネス(本業)の傍ら、ヴォランティアで続けてきたミューズ・クリエイションの活動。数カ月前に7周年を迎えた時には「在り方を変える」と決め、方向性を見直そうと思っていた。しかし、結局のところ、自分が抱える仕事量は変わらず、見直すほうがむしろ面倒なことに思えて、先延ばしにしていた。
できるからといって、やればいいというわけではない。
抜本的な改革の時機。
優先順位を再考するための、今回の帯状疱疹は、神様が与えてくれた誕生日ギフトだったと思う。その意味をしっかりと考えてみよう。
この一週間。動けるのに安静にせねばならないことの困難を実感した。わたしは「じっと執筆する」ことも本業のひとつで、比較的だらだらするのも好きだと思っていたが、「じっとせねばならない」ことがこんなにも苦手だったとは、思わなかった。
安静って……読書はいいの? 映画は? パソコンは? ピアノは? 庭をゆっくり歩くのは……? だんだん「安静」の意味がわからなくなってきて「安静って、なんだろう」と調べてみたりする始末。
思い返せば、50歳を目前にデング熱に罹患した時には、そのときもやはり軽症で、投薬は不要。しかし家にいては「マキシマム男」な夫がいることから安静にできないと考え、入院した。入院したものの、熱はないし、少し身体がだるいくらい。じっとしているのが辛く、毎日廊下を何往復も歩いた。
ドクターから「僕は、元気そうな君を入院させ続けることに罪悪感を覚えるが、しかし血小板の数値が上がるまでは退院させるわけにはいかないんだよ」とさえ言われたものだ。
バザールの日以外は、ずっと自宅にいたが、準備のための2日間は「いかに歩かずに安静にしているか」がテーマだった。わたしは自宅にいてさえ、普段10,000歩前後を歩いている。STUDIO MUSEをオープンする金曜日は、必ず10,000歩を超える。それを人に言うと驚かれるが、階段の昇降、庭へ出る、その他諸々で大した運動量となるのだ。
Fitbitを身につけて、歩数をカウントしていた時期もあったが、必要性を感じなかったので、すぐに使用をやめた。むしろ、この1週間は、「歩きすぎを制御するため」に、Fitbitをつけるべきかとも思った。
ところで、認めたくはないのだが。「アルコールは百害あって一利なし」は本当かもしれん😿 というか、本当だ。
54歳になって、アルコールを一滴も口にしていないのだが、なんといいますか。よく寝れるし、帯状疱疹なんだけど、でも、調子がいいという矛盾。
わたしは年に一度、アーユルヴェーダグラムに籠る1週間と、体調が悪いときなどを除いては、ほぼ毎日のように、ビールだワインだのを飲んでいる。1、2杯。いや、3、4杯。多い時にはもっと。アルコールは睡眠の質を明らかに落としているということを、この1週間で痛感した。今後は意識的にアルコール量を減らそうと決めた。これも神様からのギフトか。
諸々のメッセージを、しっかりと受け止めて、自らのLIFEに反映させよう。
🍴皮膚科医からの帰路、眺めがいい場所でランチをしようと、シャングリ・ラへ赴く。普段は夫とYataiiで日本食ばかりなので、同じ高層階にあるCapreseでイタリアンでもと思ったのだが、なんと月曜日はランチをやっていないとのこと。Yataiiは日曜のみランチオープン。
がっかりしていたところ、「インド料理店のSsaffronならオープンしてます」とのこと。インド料理の気分ではなかったが、一人で楽しめるターリー(定食)があるということで、試すことに。辛味が強い外食のインド料理が苦手な我が夫。彼とはインド料理を外食することは滅多にないので、いい機会だ。
広々とした窓からバンガロールの市街を眺望できるダイニング。ターリーは油脂と辛味が抑えられた、北インド料理の外食にしては、かなり上品な味付け。想像以上においしい。こんなラグジュリアスな環境でターリーが1000ルピー(ヴェジ・ノンヴェジ両方とも)とは、ずいぶんリーズナブル。ここはランチミーティングなどにも好適だ。ただしランチ営業は変則的なので、確認を。
さて、今週はまだしばらく、スローに、ノンアルコールで、自分に優しく過ごそうと思う。