デザートは、パパの好きなアップルクランブルをアレンジして、パイナップル・アップルクランブルを焼いた。
今朝、久しぶりにパイナップル・アップルクランブルを焼く準備をしているとき、Facebookの「思い出」が、そのことを教えてくれた。
偶然にも、1年前の今日。
楽しい夜だった。それがパパにとって、我が家での、最後の晩餐になるとは、思いもせずに。
サイクロンの影響で、朝からずっと雨が降っている。
肌寒い。無闇に眠たい。何もしたくない。そんな午後。
シナモンの風味がほんのりと、甘酸っぱく柔らかな、りんごとパイナップル。
そしてバターたっぷりいい香りの、クランブル。
ぼやけた気持ちを温めてくれる、焼きたてのやさしい味。
爽やかな風味のハーブティを飲みながら、二人向き合い、無口に、食べる。
「おいしい」
「おいしいね」
とだけ、ときどき口にしながら。