季節感のないデカン高原。年の瀬の気配がない。
今年はもう、クリスマスツリーも出さない。
自宅でパーティを開くこともないだろう。
せめてもの思いで、フルーツケーキを焼くことにした。
米国在住時に買ったマーサ・スチュワートのクッキングブック。
もう、幾度となく作ってきたはずのレシピ。
全部、材料を整えて写真を撮った後に思い出した。
刻んだドライフルーツは、アルコールに漬けて、一晩、寝かせねばならなかったことに。
ゆえに、今日は、せっせとドライフルーツを刻んだ。
クリスマスバザールで販売するために、ミューズ・クリエイションのメンバーと、大量に作ったことを思い出す。
レシピでは、コアントローを使うことになっているが、切らしている。
アプリコットやオレンジのウォッカ、リモンチェッロ、それにインドのダークラム、オールドモンク(我が家の常備酒。我流おかし作りに不可欠)などを取り出す。
それらを少しずつ味見しながら(!)ブレンドする。
そして、ブレンドされたアルコールに、ドライフルーツを浸す。
明日、焼く。食べごろは、味がしっとりなじんだ1週間を過ぎたころ。
ちょうどクリスマスのころには、おいしく食べられることだろう。