つい数日前、105歳の女性が新型コロナウイルス感染から回復したとのニュースを目にした。彼女の健康の秘訣として「日々の祈り」、「ジャンクフードを避ける」そして「ジンに9日間漬けたレーズンを毎朝9粒食べ続ける」というのがあった。
ジンに9日間浸けたレーズンを毎朝9粒。
気になる。気になりすぎる。
調べてびっくり。ジンはそもそも「薬」だったということは知っていたが、それにレーズンをつけると、なにかしらの化学反応が起こるのか、「関節炎」などにいいらしい。
実は、今年に入って、学生時代に痛めた膝の不調が再燃していた。年齢的なことも影響している模様につき、アーユルヴェーダの診療所で処方された薬を飲み、薬を塗布している。
強く痛むわけではないのだが、階段の上り下りの際にやや痛みがあり、膝をきちんと曲げられない状態。まだ完治とまではいかない。
そこにきて、この話題。
アーユルヴェーダの苦い生薬を飲むよりも、こっちの方に、そそられる。
あれこれと記事をあたってみるに「ゴールデンレーズンをジンにひたひたに浸し、2週間ほど浸けたものを、1日2回、大さじ1杯程度を食べるとよい」ということが書いてある。
そんな次第で、早速、夫が買ってきていた日本のジン「六」で試してみたが、思いの外、大量に消費した。もったいないことをした気がする。
次回はインド産のジンを使おうと、早速、外出の帰路、酒屋へ赴く。バンガロール産ウイスキー蒸溜所AMRUTのジン もあったが、ラベルが気に入って、このジン「STRANGER&SONS GIN」を選んだ。単純な「ジャケ買い」である。
先ほど、日印2種類を飲み比べてみたところ、どちらもそれぞれに、おいしい。しかし、全然味が違う。
それもそのはず、今更調べて初めて知ったのだが、ジンとは、なんだかんだとスパイスやハーブを漬け込んだ蒸留酒、だったのね。
おもしろいではないか!
基本となるのはジュニパーベリー。ジュニパーベリーさえ入っていれば、あとは好きなスパイスを投入するだけらしい。なんとインド向きなハードリカーだろう。
「クラフトジン」の定義がよくわからず調べたところ、サントリーの「お客様センター」のサイトが、教えてくれた。
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「クラフトジン」に明確な定義はありませんが、サントリーにおいては「クラフトジン」とは主に、作り手により、原料・製法・産地などに強いこだわりをもってつくられるジンのことです。
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明確な定義はない模様。
ちなみに「六」は、日本ならではの6つのボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)が含まれているとのこと。なるほど上品なわけだ。
一方のSTRANGER&SONZ GINは、ゴアからケララに至るコンカン&マラバー海岸あたりで収穫される黒胡椒やナツメグ、メース、コリアンダー、リコリスなどが含まれているらしい。
これはこれで、南西インド感がたっぷりで面白い! インド土産にもよさそうだ。
それはそうと、俄然、自分でも作ってみたくなったので、ジュニパーベリーを先ほどAmazon.inで注文した。
自家製クラフトジン。最初は何をブレンドしてみよう……。COVID-19対策でAYUSH省おすすめのレメディー、「シナモン、ショウガ、黒胡椒、トゥルシの葉」を入れて、「ANTI-COVID GIN」を作ろうかしらん。
シナモン、クローヴ、カルダモン、ミント、ヴァニラ、粒胡椒……。漬けてみたいものはいろいろある。
なにしろ、「身体によい」のである。小瓶に小分けして、庭のハーブや胡椒を使って、あれこれ作るのもいいかもしれない。積極的に研究したいものだ。